本記事の内容
- 展開を作るところまでのパターン
- 攻撃パターン・戦術
- 展開練習
この記事の信頼性
僕(もちお)は、ソフトテニス経験者。
- 中学校からソフトテニスを始めて、大学では体育会でプレー。
- 輝かしい実績はないけど、ソフトテニス漬けの学生生活を送った。
- 全国優勝経験のある人に2年ほど教わった経験あり
僕(もちお)は、ソフトテニス指導歴がそこそこ長い。
- 母校で外部コーチをして、選手が関東大会に出場。
- 中学校で顧問になり、1年目でジュニアなしのチームが1年生大会優勝。
- その後もジュニアなしのチームで各種の大会で入賞。
タップできる目次
ソフトテニスの展開は4種類
まず、超基本的なことから。「もう知ってるよ!」って人は読み飛ばしてOKです。
ソフトテニスには4つの展開があります。
- 正クロス展開
- 逆クロス展開
- 左ストレート展開
- 右ストレート展開
それぞれの展開での、前衛と後衛の大まかなポジション(立ち位置)を◯で描いています。(展開によって微妙な違いがあるので、要チェック!)
ソフトテニスのプレーがスタートする形も4種類
ソフトテニスのプレーがスタートする形も4種類です。
- 後衛サーブ・後衛レシーブ
- 後衛サーブ・前衛レシーブ
- 前衛サーブ・後衛レシーブ
- 前衛サーブ・前衛レシーブ
この4種類の形をくり返します。
ここで注目してほしいのは、プレーがスタートする4種類の形のうち以下の3種類はソフトテニスの4つの展開の形になっていないということです。
※「①後衛サーブ・後衛レシーブ」の形は、最初から正クロス展開です。
②後衛サーブ・前衛レシーブ
③前衛サーブ・後衛レシーブ
④前衛サーブ・前衛レシーブ
つまり、
- ②後衛サーブ・前衛レシーブ
- ③前衛サーブ・後衛レシーブ
- ④前衛サーブ・前衛レシーブ
の場合は、展開を作るところまでのプレーが必要になる
ということ。
展開を作るところまでのパターン
参考:強いペアと弱いペアの差
強いペアと弱いペアの差は、「展開を作るところまでのプレーの正確さ・緻密さ」だと思います。
この動画のプレーを見ると、最後のバックハンドカウンターの印象が強いですが…。
それよりも注目すべきは、「サーブ・レシーブ・3本目」正確さ・緻密さです。
初心者〜中級者のペアって、サーブレシーブの練習はするけど、展開を作るところの練習は疎かにしがち。
中学2年生くらいの初心者~中級者レベルでは、4つの展開を作るところまでのプレーがまだまだ下手で、展開ができる前にプレーが終わってしまうことが多いです。
そういうミスが多いと、必然的に負けが多くなりますよね。
一方、強いペアは、展開を作るところまでの練習をしっかりとやります。
具体的に言うと、「サーブ・レシーブ・3本目」。
そんなの当たり前じゃん…って感じかもしれませんが、「サーブ・レシーブ・3本目」が大事なことはわかっていても「なんとなく」プレーしている選手って、結構多い気がしています。
ただ、大学に入ってから大学日本一になったことのあるスゴい人にコーチをしてもらうことになり、そのコーチから「サーブ・レシーブ・3本目が大事!」って口うるさく言われました。
実際に自分が指導者になって中学生を教えるようになったら、「サーブ・レシーブ・3本目が重要」の意味をより深く実感。
「サーブ・レシーブ・3本目」の練習を徹底的にやったら、試合が安定するようになったし、勝てるようになったんです。(「サーブ・レシーブ・3本目」を疎かにしていた時は負け続けていましたが、総体前に「サーブ・レシーブ・3本目」を徹底的に練習したところ、ノーシードの位置から勝ち上がってメダルを獲得できた)
というわけで、「展開を作るところまでのプレー(サーブ・レシーブ・3本目)の正確さ・緻密さで、強いか弱いかが決まる!」って僕は思っています。
「展開を作るところまでのプレー(サーブ・レシーブ・3本目)」を正確に・緻密にやれば、ラリーで主導権を握れるので。
で、実は「展開を作るところまでのプレー(サーブ・レシーブ・3本目)」には、王道パターンとも呼べるものがあります。
トップレベルの選手の試合を観ると、「よくある流れ」(=王道パターン=セオリー)があることに気づきます。
ここからはその王道パターンを説明します!
後衛サーブ・後衛レシーブからのパターン
「①後衛サーブ・後衛レシーブ」は最初から正クロス展開なので、そんなに深く考えなくても大丈夫。
①サーブはミドル
(ワイド=外側にサーブを入れるパターンもありますが、ミドルに入れて相手を回り込ませるサーブが基本。ワイドのサーブはエースを狙いに行く時に使うことが多い。)
↓
②後衛レシーバーは、回り込んで正クロスに打ち返す
↓
③サーバー側の後衛は、正クロスのボールを
- (1)正クロスに打ち返す【正クロス展開へ】
- (2)右ストレートにロブで打ち返す【右ストレート展開へ】
後衛サーブ・前衛レシーブからのパターン
①サーブはワイド
(サーブをワイド=外側に入れると、苦手な人が多いバックハンドを使わせることができるし、相手前衛をコートの外側に追い出して、コートの中央にスペースを作ることができる)
↓
②前衛レシーバーは、逆クロスに打ち返して、ローボレーポジションへ(レシーバー側の後衛は、フォローポジションからストレート展開のポジションに移動)
↓
③サーバー側の後衛は、逆クロスのボールを左ストレートの4番に打ち返す【左ストレート展開へ】
※相手前衛に触らせてしまうと、「どこにボレーされるかわからない」ことが多いので、相手前衛にギリギリ触らせないコース(=4番)に打つのがポイントです。
※体勢が崩れたりして4番にコントロールできる状況じゃない時は、無難に2〜3番を狙うのが得策です(ローボレーされて、陣形がグチャグチャってならずに済むので)。
※もし4番ではなく5番の方にボールが飛んだら(レシーバー側の前衛の近くにボールが来たら)、前衛はローボレー。中間ポジションでのボレーは、「ネットよりも低い打点→守り」「ネットよりも高い打点→攻め」っていうのがセオリーです。
- ネットより低い打点でボレーする場合 → 後衛につなぐ
- ネットより高い打点でボレーする場合 → 前衛の方に叩く
4番ではなく5番の方にボールが飛んだ時↓
前衛サーブ・後衛レシーブからのパターン
パターン1
①サーブはミドル
↓
②後衛レシーバーは、右ストレートに打ち返す(前衛はストレート展開のポジションへ)
↓
③サーバー側の後衛は、左ストレートのボールを
- (1)左ストレートに打ち返す【左ストレート展開へ】
- (2)逆クロスにロブで打ち返す【逆クロス展開へ】
※レシーバー側の前衛がストレート展開のポジションに入れないことがすごく多いです(ストレート展開の時に、自分の後衛とは反対側のコートに立ち続ける中学生がかなりいる)。前衛のポジションは「相手の打点と自分のコートのセンターマークを結んだ線の上に立つ」のが基本。
パターン2
①サーブはミドル
↓
②後衛レシーバーは、正クロスに打ち返す
↓
③サーバー側の前衛は、正クロスのボールを
- (1)正クロスに打ち返して、前にダッシュする【左ストレート展開へ】
- (2)右ストレートにロブで打ち返して、前にダッシュする【逆クロス展開へ】
前衛サーブ・前衛レシーブからのパターン
パターン1
①サーブはワイド
(サーブをワイド=外側に入れると、苦手な人が多いバックハンドを使わせることができるし、相手前衛をコートの外側に追い出して、コートの中央にスペースを作ることができる)
↓
②前衛レシーバーは、3番か4番に打ち返して、ローボレーポジションへ
(サーバー側の前衛は前にダッシュする)
↓
③サーバー側の後衛は、右ストレートのボールを正クロスに打ち返す【正クロス展開へ】
※ミドルの4番に打てると攻撃的なボールになる(相手後衛が回り込むかバックハンドになるので)
パターン2
①サーブはワイド
(サーブをワイド=外側に入れると、苦手な人が多いバックハンドを使わせることができるし、相手前衛をコートの外側に追い出して、コートの中央にスペースを作ることができる)
↓
②前衛レシーバーは、逆クロスに打ち返して、ローボレーポジションへ
↓
③サーバー側の前衛は、逆クロスのボールを左ストレートに打ち返して、前にダッシュしてローボレーポジションへ【正クロス展開へ】
※ミドルの4番に打てると攻撃的なボールになる(相手後衛が回り込むかバックハンドになるので)
ソフトテニスの攻撃パターン【各展開の戦術】
サーブ・レシーブ・3本目の後(=各展開ができてから)の攻撃パターンについては、電子書籍にまとめました。
展開練習
準備中
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