「前衛をやっているけど、立ち位置が分からない。」
「前衛なんだけど、全然ボールに触れない。」
って方に向けて、本記事では、
ソフトテニスの前衛のポジション
について説明をします!
この記事の信頼性
僕(もちお)は、ソフトテニス経験者。
- 中学校からソフトテニスを始めて、大学では体育会でプレー。
- 輝かしい実績はないけど、ソフトテニス漬けの学生生活を送った。
- 全国優勝経験のある人に2年ほど教わった経験あり
僕(もちお)は、ソフトテニス指導歴がそこそこ長い。
- 母校で外部コーチをして、選手が関東大会に出場。
- 中学校で顧問になり、1年目でジュニアなしのチームが1年生大会優勝。
- その後もジュニアなしのチームで各種の大会で入賞。
タップできる目次
【ソフトテニスの前衛のポジション】基本
まず、前衛の役割って何なのか?です。
ボレーを決める、スマッシュを決める、コースをふさぐ…いろいろあると思いますが、ざっくりまとめると2つだと思います。
前衛の役割
①自分の後衛を楽にする | そのために、自分の後衛が守らなければいけない範囲をせまくする |
---|---|
②相手後衛を迷わせる | そのために、クロスもストレートもどちらも取れるポジションに立つ |
これが前衛のポジショニングの目的。
で、この目的を達成するための「前衛のポジションの基本」は、
相手の打点と自分のコートのセンターマークを結んだ線上に立つ
です。
この基本にしたがってポジション取りをすると、前衛と後衛で左右の役割分担をした時に守備範囲がほぼ半々になります。
試合展開を例にして具体的に説明する前に、「初心者がやりがちな、よくある間違い」について書きます。
【ソフトテニスの前衛のポジション】よくある間違い
①抜かれるのが怖いからコートの端っこに立つ
抜かれるのが怖いからといって、コートの端っこに立つのはNGです。
自分の後衛が守らなければいけない範囲が広くなってしまいますし、相手後衛を迷わせることもできないからです。
後衛の守備範囲が広くなると、横に動いて打つことが増えますよね。
例えば、ミドルのボールが通りやすくなります。
ミドルに打たれたら、自分の後衛はバックで取るか、回り込んでフォアで打たなければいけなくなります。
これでは自分の後衛に負担がかかることになるので、前衛の役割を果たせていません。
また、端っこに立っている前衛を見ても「前衛に取られるかも」とは思わないので、相手後衛を迷わせることもできません。
結局、
相手後衛は自信を持って打つ
↓
自分の後衛は動いてから打つ
↓
甘いボールが返る
↓
相手後衛はさらに余裕をもって打つ
ってことになって、結果的に前衛自身もシンドくなります。
※ただ、コートの端っこに立った方が良い場面もあります。これは記事の後半で。
②自分の後衛と逆サイドに立つ
自分の後衛と逆サイドに立つのは、半分NGです。
クロス展開の時はOKなのですが、ストレート展開の時はNGだからです。
ストレート展開の時に「自分の後衛と逆サイドに立つ」と、自分の後衛が守らなければいけない範囲が広くなってしまいますし、相手後衛を迷わせることもできません。
あとの説明は、①でした説明と同じ。
部活の顧問の先生がソフトテニス未経験だった場合、わりとこのパターンが多いような気がします。
あと、いくら教えてもできない選手もいたりします。
どうしても「自分の後衛と逆側に立たなきゃ」っていう考えを捨てられない…って感じでした。
なので、②の間違いを克服するのは、結構苦労するかもしれません。
では、試合展開を例にして、前衛のポジションの基本を具体的に説明します。
【ソフトテニスの前衛のポジション】試合展開ごと
正クロス展開
相手の打点と自分のコートのセンターマークを結んだ線上にポジション取りをすると、こんな感じです。
相手後衛が打てる範囲はこんな感じ。
前衛と後衛で左右の役割分担をすると、守備範囲がほぼ半々になっています。
また、相手後衛からすると「自分が打てる範囲のほぼ真ん中」に立たれることになります。
その結果、相手後衛が「クロスもストレートもどちらも取られそう」と思って、迷う可能性があります。
逆クロス展開
相手の打点と自分のコートのセンターマークを結んだ線上にポジション取りをすると、こんな感じです。
相手後衛が打てる範囲はこんな感じ。
前衛と後衛で左右の役割分担をすると、守備範囲がほぼ半々になっています。
また、相手後衛からすると「自分が打てる範囲のほぼ真ん中」に立たれることになります。
その結果、相手後衛が「クロスもストレートもどちらも取られそう」と思って、迷う可能性があります。
左ストレート展開
相手の打点と自分のコートのセンターマークを結んだ線上にポジション取りをすると、こんな感じです。
相手後衛が打てる範囲はこんな感じ。
前衛と後衛で左右の役割分担をすると、少し前衛の方が広いかな…という感じもしますが、守備範囲がほぼ半々になっています。
後衛からすると、正クロスロブを打たれると大きく走らなければいけないことになってキツいので、その分、前衛が守備範囲を広くとって「がんばる」って思えばOKかなあ…と思います。
いずれにせよ、相手後衛からすると「自分が打てる範囲のほぼ真ん中」に立たれることになりますので、相手後衛が「クロスもストレートもどちらも取られそう」と思って、迷う可能性があります。
右ストレート展開
相手の打点と自分のコートのセンターマークを結んだ線上にポジション取りをすると、こんな感じです。
相手後衛が打てる範囲はこんな感じ。
前衛と後衛で左右の役割分担をすると、少し前衛の方が広いかな…という感じもしますが、守備範囲がほぼ半々になっています。
後衛からすると、逆クロスロブを打たれると大きく走らなければいけないことになってキツいので、その分、前衛が守備範囲を広くとって「がんばる」って思えばOKかなあ…と思います。
(特に右利きの後衛の場合、逆クロスロブはバックか回り込んで返さなきゃいけないのでシンドい)
いずれにせよ、相手後衛からすると「自分が打てる範囲のほぼ真ん中」に立たれることになりますので、相手後衛が「クロスもストレートもどちらも取られそう」と思って、迷う可能性があります。
【ソフトテニスの前衛のポジション】例外
ここまでが基本ですが、例外もあります。
自分の後衛が打ったボールがネットに近ければ(=浅ければ)、ガッツリと守りのポジション取りをします。
正クロス展開の時はこんな感じ。
逆クロス展開の時はこんな感じ。
左ストレート展開の時はこんな感じ。
右ストレート展開の時はこんな感じ。
もし「基本」通りに、相手の打点と自分のコートのセンターマークを結んだ線上に立つと、前衛の横がガラ空きで簡単に抜かれてポイントを取られてしまうのです。
というわけで、相手後衛との距離が近い時には、ガッツリと守りのポジション取りをします。
ミドル(センター)が空くことになりますが、仕方ないです。
動画でも解説
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