「サーブが入らない」
「サーブの打ち方がわからない」
「サーブのコツを知りたい」
ソフトテニスをやると、誰もが一度は思うはず。
そこで本記事ではソフトテニスのサーブについて説明をします!
ソフトテニスのサーブのコツ
まず、直線的に打ち下ろすサーブを入れるのはとても難しい(現実的には無理)ということを知る。
これがサーブを入れるうえでの一番のコツ(?)だと思います。
【直線的に打ち下ろすサーブを入れるのが難しい理由】

・直線的に打ち下ろすサーブを入れようと思ったら、少なくとも約3.06mの高さから打つ必要がある。(重力は無視してるので、全然厳密じゃないけど)

・でも、身長170cmの人の場合、相当頑張っても約3mの高さからしか打てないっぽい。(もっとジャンプすればできるけど)
この(超ざっくりとした)計算からわかるように、直線的に打ち下ろすサーブを入れるのはすごく難しいです。(実際には重力があるのでボールは落ちますが、、、だとしても、直線的に打ち下ろすサーブを入れるのは難しいってことはイメージできます。)

となると、サーブを安定して入れるためには、重力以外の要素によって「ボールが落ちるようにする」必要がある、ということがわかります。
【ソフトテニスのサーブのコツ】
=ボールが落ちるように打つ
じゃあ、ボールが落ちるようにするためにはどうすればいいのか?です。
答えは「回転」。
ボールが落ちるようにするために必要なのは回転

縦回転(ドライブ回転)をかけることで、ボールが落ちるようになります。
フォアハンドストローク・バックハンドストロークで、縦回転(ドライブ回転)をかけますよね。あれと同じです。
ところが。
体の横でラケットを横向きにして打つフォア・バックと違って、体の上でラケットを上向きにして打つサーブではきれいな縦回転をかけるのはとても難しい。
ちょっと素振りをしてみたらわかるはず。人間の体の構造的に、体の上で縦回転(ドライブ回転)をかけるように腕を振るのはとっっっても難しいのです。
じゃあどうするのか?
というと、
斜め回転をかける
ことで、ボールが”少し”落ちるようにするのです。

こんな感じの斜め回転。(ナチュラルスピンって呼んだりする)

斜め回転 = 縦回転 + 横回転
なので、ボールが”少し”下に落ちるようになるわけです。(横回転の要素もあるので、「横に曲がって飛んでバウンド後に曲がる」という変化も生じる)
実際、硬式テニスの”プロ”のほとんどが、サーブを斜め回転で打っています。
ソフトテニスよりもスクールやプロ養成環境が充実している硬式テニスがこうなのだから、斜め回転が最も合理的な回転のかけ方なのでしょうね。
フェデラーがやるサーブ練習のパターン(Federer Serve Practice)
じゃあ、斜め回転をかけるにはどうしたらいいのか?です。
ボールに斜め回転を与えるためには、
ボールの右上(左上)を打つ
ことが必要。

右利きの場合は右上、左利きの場合は左上です。
(アナログ時計で例えると、右利きの場合は1時〜2時あたり、左利きの場合は10〜11時あたり)
じゃあ、ボールの右上(左上)を打つためにはどうすればいいのか?
これを考えてみると、
ウエスタングリップではボールの右上(左上)を打ちにくい
ということがわかります。

ウエスタングリップでボールの右上(左上)を打とうとしたら、手首を前に倒した”不自然な”状態を作らなきゃいけない。なので、力が入りにくくて打ちにくいです。
一方、ウエスタングリップにおける”自然”で力が入りやすいインパクトは、ボールの真後ろを打つ形。ところが、この形でサーブを打つと入る確率は低くなります。
というのも、ウエスタングリップでボールの真後ろを打ってラケットを振り下ろすと
ボールには逆回転がかかる(もしくは無回転)
↓
逆回転のボールは落ちにくい(野球のストレートと同じ)
↓
入る確率が低くなる
ということになるからなんだ。これが中学生のサーブの実態。
じゃあどうすればいいか?(ボールの右上(左上)を打つためにはどうすればいいか?)
ラケット面が横向きに出てくるように(フレームからラケットが出てくるように)ラケットを振れれば良いですよね。
Spin serve Above Super slow motion
つまり、
ボールの右上(左上)を打つためにコンチネンタル〜イースタングリップで握る
のが良いってことになる。

コンチネンタルグリップっていうのは、こういう握り方。”かなづち”のように握る方法です。(ソフトテニスの世界ではこのコンチネンタルグリップがイースタングリップって呼ばれることが多い気がする)

イースタングリップっていうのは、こういう握り方。ラケット面に手を合わせてそのままグリップまで下ろして握る方法です。”握手”みたいな形。
このようなグリップ(コンチネンタルグリップやイースタングリップ)でラケットを握ると、ラケット面が横向きに出てくる(フレームからラケットが出てくる)形になるので、ボールの右上(左上)を打ちやすくなります。
ただ、ラケット面が横向きに出てくるということは、ボールが横に飛ぶということです。つまり、打ちたい方向にヘソを向けた状態で(正面を向いた状態で)ラケットを振ると、ボールは打ちたい方向よりも左(右)に飛んでしまうということです。
なので、コンチネンタルグリップやイースタングリップで打つ場合は
ヘソを横に向る
のがコツになります。
両足のつま先がベースラインに対して平行になるように構えます。
コンチネンタルグリップやイースタングリップの場合、ボールはヘソが向いた方向よりも左に飛ぶので、最初にヘソを右に向けておけば(体を横向きにしておけば)サービスボックスの方にボールが飛ぶということになるわけです。
Roger Federer Serve In Slow Motion
↑超おすすめの本
次に、サーブのフォームはどうすればいいのか?についてです。
サーブのフォーム
まず、上半身はこのような形を作るのが良いとされています。(参考:『テニス丸ごと一冊サービス』)

脇の下:90度
肘:90度
手首:135度
理由は、サーブのスイングで行われる内旋・回内の動きが(体の構造上)やりやすい形だから。

内旋・回内をすることによって、ラケットの先端のスピードがアップするので、速いサーブや回転量が多いサーブを打ちやすくなるのです。(実際には、内旋している過程でずっと90度が維持されるわけではないけど)

でも、「脇の下が90度・肘が90度」だと打点が低くなるんじゃない?って気がします。
「できるだけ高い打点で打とう」っていう理由で「腕を耳に近づける」という指導が行われることがありますが、
「腕を耳に近づける」は間違い
です。体の構造上、腕をピーンと伸ばして耳に近づけるスイングは非効率ですし体に負荷がかかります。
腕を耳に近づけたら内旋の動きがしにくくなるはず。もし腕を耳に近づけるスイングが体の構造的に効率の良い動きなのだとしたら、野球のピッチャーもそのように投球しているはずです。(が、そうなってはいない)
https://twitter.com/softenisuke/status/1296934132044333056
じゃあどうするか?というと、「腕を耳に近づける」のではなく
体を少し傾ける
のです。そうすることで、効率的な動きができる形を維持したまま打点を上げることができます。
あと、打点を少しでも高くするためにジャンプをします。

↑超おすすめの本
足の使い方は3通り

ジャンプ直前の足の動き(構えの状態からトスを上げた後に右足をどのように動かすか)は、大きく3種類あります。(※名前は適当)
どれが良いのか?は正直わかりません。
硬式テニスは①・②が多く、ソフトテニスでは②・③が多い印象。
いずれにせよ、「ヘソがネットの方を向いてしまって体が開いている打ち方」にならないように注意する必要があります。
そういう意味では、①・②が推奨。
トスは高すぎず低すぎず
最後にトス。
トスの高さについてはいろいろな考え方がありますが、正直なんでも良いと思います。
ただ、高いトスは風の影響を受けやすくなるので要注意。かと言って低いトスだと動作が間に合わない。
考えながら練習すれば、「ここまで説明したことを実行するのに間に合うトスの高さ」に自然と落ち着いていくと思っています。
では、ファーストサーブもセカンドサーブも以上のような形を作るべきなのか?についてです。
僕は、
ファーストサーブもセカンドサーブも同じ形で打つ
のが良いと思っています。というか、わざわざファーストサーブとセカンドサーブで打ち方を大きく変える必要はないのかな、と。(セカンドサーブをアンダーカットで打つなら話は別だけど)
Roger Federer Second Serve in Slow Motion (210 fps)
ファーストサーブはセカンドサーブの延長、という捉え方をするのがシンプルでわかりやすいし練習しやすいと思います。(参考:『テニス丸ごと一冊サービス』)
ファーストサーブとセカンドサーブの違いはスイングスピード
ファーストサーブの方が速くて、セカンドサーブの方が遅い。
ラケットのスイングによって生み出されたエネルギーはボールのスピードと回転量に変換されるので、
【ファーストサーブ】
スイングスピードが速い
↓
ボールのスピードが速く、回転量が多い
【セカンドサーブ】
スイングスピードが遅い
↓
ボールのスピードが遅く、回転量が少ない
という違いが生まれます。

ちなみに、硬式テニスのボールの場合は、回転をかけまくっても「ボールが吹く」ということはありません。なので、硬式テニスのプロはセカンドサーブでも結構スイングスピードが速いです。スイングスピードが速くても、回転量を多くすることによってスピードを落として安定性を高めることができるのです。
↓この動画の4:24〜のサーブがわかりやすいです。
https://youtu.be/9UoJ7jPjx4Q?t=264
【ドラマのような試合!!】フェデラー vs ナダル 全豪オープン2017 決勝 フルハイライト 後編
一方、ソフトテニスでは回転をかけすぎるとボールがビヨーンって伸びて吹いてしまいます。なので、回転量を多くすることによって(回転量に分配するエネルギーを多くすることによって)スピードを抑える…ということが難しいです。なので、多くの選手がセカンドサーブの時はスイングスピードを遅くしています。
速いサーブの打ち方
速いサーブを打つ方法は2つです。
①回転量を少なくする
ラケットのスイングによって生み出されたエネルギーはボールのスピードと回転量に変換されるので、回転を少なくすればボールのスピードに変換されるエネルギーが大きくなってボールが速くなる、という原理です。
つまるところ、フラットサーブです。
ただ、回転量を少なくするとボールが落ちにくくなって、入る確率は下がります。
ということで、速いサーブを打つための現実的な方法は、
②スイングスピードを速くする
という方法だと思います。スイングスピードを速くすれば、回転量を維持したままボールのスピードを上げることができます。

スイングスピードを速くする(厳密に言うと、ラケットのヘッドスピードを速くする)ためには、スイングの時に内旋・回内の動きをすることが必要。なので、

脇の下:90度
肘:90度
手首:135度
の形を作って内旋・回内の動きをしやすくすることが重要です。

あとは下半身の動き。下半身を横に向けて(ヘソを横に向けて)ひねった形を作り、下半身のひねり戻しの動きをすることによって、そこで生み出されたエネルギーが上半身に伝わって腕のスイングの加速につながります。
サーブの練習方法
では、サーブの練習方法についてです。
僕は大学3年生の時、サーブのグリップをウエスタングリップからコンチネンタルグリップに一気に変えたのですが(マジで大変でした)、その時にどうやって練習したのか?について話をします。
ボールつき
まずやったのがボールつき。コンチネンタルグリップでラケットを握って、ボールをひたすら地面にポンポンとつきました。
目的はグリップを覚えること。
それまでずっとウエスタングリップで握っていてウエスタングリップの感覚しか身についていなかったので、コンチネンタルグリップの感覚を覚えるためにひたすらボールつき。
ボール投げ
次にやったのがボール投げ。壁打ち場の壁に向かってひたすらボールを投げました。
目的は内旋・回内の動きを覚えること。
ボール投げの練習方法については、このページがわかりやすいです。
(僕はひたすら一人でサーブのフォーム改善をしていたのでやっていませんが、)硬式テニスのボールを使ってキャッチボールをするのも効果的だと思います。
うちわトレーニング
次にやったのがうちわトレーニング。
目的は内旋・回内の動きを覚えること。
僕がサーブのフォーム改善をする時に参考にした『テニス丸ごと一冊サービス』に書いてあった練習方法です。うちわがなかったのでラケットで代用していますが、こんな感じ↓
うちわの持ち手の部分(ラケットのグリップ)が、腕に当たらないようにスイングします。
腕に当たってしまう場合、うまく内旋・回内できていないということになります。

脇の下:90度
肘:90度
手首:135度
のフォームも意識します。
ここまででグリップの感覚と腕の振り方の感覚がなんとなくつかめてきます。そしたら、
ひたすらセカンドサーブ
の練習です。
ファーストサーブはセカンドサーブのスイングを速くしただけ、と考えて、ひたすらセカンドサーブの練習をしました。
目的はボールのタッチの感覚を覚えること。
体に染みついてしまっていたウエスタングリップのサーブからコンチネンタルグリップのサーブに一気に変えたので、本当に大変でした。最初は横回転がかかりまくりで、ボールが左方向に飛び過ぎてしまう状態。
ゆっくりスイングするセカンドサーブの練習をひたすら繰り返して、コンチネンタルグリップのサーブを体に覚え込ませていきました。

脇の下:90度
肘:90度
手首:135度
のフォームも意識。
ボールのタッチが良くなってきたら、下半身の動きもつけて練習。
最後にファーストサーブ
そして最後にファーストサーブの練習。セカンドサーブのスイングを速くするだけなので、そんなに苦労しませんでした。
以上、長々とサーブについて書きました。「こういう練習方法もあるよ!」っていうのがあったら、ぜひコメント欄で教えてください。
サーブの勉強におすすめな本
これはまじで名著です。
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