このブログ記事は、そんなあなたに向けた記事です。
こんにちは。もちおです。
本記事では、
ソフトテニスのショートボール処理
について説明をします。
この記事を読むと
- ショートボール(浅いボール・前のボール)処理のコツがわかる
この記事の信頼性
僕(もちお)は、ソフトテニス経験者。
- 中学校からソフトテニスを始めて、大学では体育会でプレー。
- 輝かしい実績はないけど、ソフトテニス漬けの学生生活を送った。
- 全国優勝経験のある人に2年ほど教わった経験あり
僕(もちお)は、ソフトテニス指導歴がそこそこ長い。
- 母校で外部コーチをして、選手が関東大会に出場。
- 中学校で顧問になり、1年目でジュニアなしのチームが1年生大会優勝。
- その後もジュニアなしのチームで各種の大会で入賞。
裏Step(ソフトテニス競技者育成”裏”プログラム)というオンラインチームを運営しているのですが、
その中の内容が全くわからないのもあれだと思うので、
裏Step内に投稿している記事をたまにブログにアップしています。
ということで、今回は裏Step内に投稿した
「ショートボール処理のコツ」
です。
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//もちおのソフトテニスノート
//2020年4月27日(月) 第103号
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こんにちは。もちおです。
今回は、ショートボール処理(浅いボール・短いボールの処理)の話です。
中学生の選手を今まで結構見たんですけど、ショートボール処理が下手な選手って全然勝てないんですよね。
中学生レベルだと(意図しない)短いボールが試合中に結構あるじゃないですか。
そういうボールを落ち着いて、安定して返せる選手はやっぱりうまいし、そういうボールが来た時に慌ててしまう選手はやっぱりうまくない。
ってことで、ショートボール処理ってかなり大事かなと思っているので、今回はショートボール処理について考えてまとめてみます。
単に「打ち方はこうだよ」っていうのは全然本質的じゃないと思うので、「なんでそういう打ち方をするのか?」まで説明できるように、理屈を考えます!
ショートボールを打たれたら、どんな状況になるのか?
相手にショートボールを打たれたら、どんな状況になるのか?から考えてみます。
3つです。
①前に動くことになる
②相手コートのベースラインまでの距離が近くなる
③低い打点で打ち返すことになる(ことが多い)
まず1つ目の「①前に動くことになる」について。
短いボールを返球する時は、前に動いて(走って)打ち返すことになります。
前に動くことで、エネルギーが生まれてボールが飛びやすくなるんですが、そのことをマジメに説明してみます。
ソフトテニスはボールにエネルギーを伝えてボールを飛ばすスポーツで、ボールが飛ぶのに使えるエネルギーは2つです。
(1)飛んでくるボールのエネルギーを反発させる
(2)スイングしたラケットのエネルギーをボールに伝える
前に動くと、手に持っているラケットも前に動いていることになるので、(2)のスイングをした時と同じような状況が生まれます。
立っている友達にドンって手のひらで押されるよりも、走ってきた友達にドンって手のひらで押された方が痛いですよね。
それと同じです。
なので、ベースラインで動かずに返球する時と比べると、ショートボールを処理するために前に動いている時の方が、エネルギーが(すでに)生まれているってことになります。
だから、ショートボール処理が下手な選手は、「いつも通りスイングしてるのに」アウトしやすくなるわけです。
(「オマエ!そんな強いボールいらないだろ!」って監督が怒るやつ。打った本人は「そんなに強く打とうとしてないし」って思っている。)
次に2つ目の「②相手コートのベースラインまでの距離が近くなる」について。
自分のコートのベースラインから返球する時よりも、ショートボールを返球する時は、相手コートまでの距離が近くなりますよね。
自分が打てるボールがバックアウトのエリアに入りやすくなります。
さっきの①と組み合わせると、ショートボール処理の時は、バックアウトしやすい状況に陥っているってことです。
最後に3つ目の「③低い打点で打ち返すことになる(ことが多い)」について。
状況によりますが、比較的低い打点でボールを打ち返すことになります。
言い換えると、ネットよりも結構低いところから返球しなきゃいけない、っていうことです。
打ち出す角度が小さいと、1.06mのネットにかかってしまうことになります。
まとめると、ショートボール処理の時の状況はこのようになります。
①前に動くことになる
→ボールが飛びやすくなる(アウトしやすくなる)
②相手コートのベースラインまでの距離が近くなる
→アウトしやすくなる
③低い打点で打ち返すことになる(ことが多い)
→打ち出す角度が小さいとネットしやすくなる
この状況に対応できる(この状況に合った)打ち方を考えると、ショートボール処理のコツが見えてきます。
ショートボール処理のコツ
【1】ボールの下からラケット面を入れて、ラケット面を上に向ける
まず、インパクトについてです。
ネットしないようにするために、打ち出す角度を大きくしたい。
そのためには、ボールの下からラケット面を入れて、ラケット面の向きを上に向ければOKです。
逆に、ラケット面が下を向いていたり、インパクト直後にラケット面を下に向けたり(いわゆる「手首をこねる」)すると、打ち出す角度が小さくなってネットしやすくなってしまいます。
普通のスイングでは、インパクトの後に肘から先がくるっと回転して、それでドライブ回転がかかります。
ですが、必要以上に肘から先が回転すると打ち出す角度が小さくなってネットする恐れが出てくるので、それを防ぐために、スライス面で返球するパターンもあります。
(スライス面だと、打ち出し角度を固定したままスイングできる)
(下の動画の1:00〜)
地面すれすれのボールを返球する時には、ボールの下からラケット面を入れやすくするために、テイクバックを小さくすると良いです。
【2】スイングを小さくする
次に、スイングについてです。
ショートボール処理の時は、すでに前に動いていてエネルギーが生まれているし、相手コートのベースラインまでの距離が近いので、スイングスピードを速くして多くのエネルギーをボールに伝える必要がありません。
(スイングスピードを速くしてエネルギーを生み出すと、アウトしやすくなる)
で、同じ角度を動くのであれば、短いものよりも長いものの方がスピードが速くなります。
(初心者用のラケットが少し長く作られているのは、これが理由)
なので、スイングの半径を小さくすれば、ラケット面の加速は(通常のスイングよりも)抑えることができて、ボールの飛びを小さくすることができます。
というわけで、スイングを小さくします。
(下の動画のショートボール処理は、全て肘が折りたたまれてスイング半径が小さく、フォロースルーも小さくなっています)
まとめます。
ショートボール処理のコツ
【1】ボールの下からラケット面を入れて、ラケット面を上に向ける
(地面すれすれのボールの場合、テイクバックは小さくする)
【2】スイングを小さくする
「なんでそういう打ち方をするのか?」まで説明するのが大事かなって思います。
(単に「打ち方はこうだよ」って言うだけだと、選手に考える力が付かない)
以上です!ではでは。
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