裏Step(ソフトテニス競技者育成”裏”プログラム)というオンラインチームを運営しているのですが、
その中の内容が全くわからないのもあれだと思うので、
裏Step内に投稿している記事をたまにブログにアップしています。
https://softtennis-blog.com/ura-step-202004
ということで、今回は裏Step内に投稿した
バックボレーは縦面なのか?横面なのか?論争に決着をつける
です。
▶️【204ページ目:もちおのソフトテニスノート】バックボレーは縦面なのか?横面なのか?論争に決着をつける
ソフトテニス指導界一の指導・戦略を追究しています。
⬇️くわしくはこちらhttps://t.co/QdUw5OKDER pic.twitter.com/SYhV3UKOVm
— もちお🌸ソフトテニス (@softenisuke) July 11, 2020
//もちおのソフトテニスノート
//2020年8月6日(木) 第204号
——————————————-
こんにちは。もちおです。
前衛をやっている人なら、「ボレーは縦面で取れ!」っていうアドバイスをもらった経験があると思います。「確かにそうだよな!」って思いつつも、「でもバックボレーは横面の方が取りやすくない?」って思ったことがある人も多いのではないでしょうか。
今回は、バックボレーは横面でOKな理由と、「縦面で取れ!」ってアドバイスする理由について説明します。
大前提
そもそもボレーでは、相手が打ったボールに対してラケット面を出す(セットする)ことができれば良いわけです。ボレーは相手が打ったボールのエネルギーを利用して打ち返す技術なので、ラケット面さえ出す(セットする)ことができれば、それでOK。
ただ、ラケット面を出す(セットする)時に、気をつけたいことがあります。
①ミスの確率を下げる
②遠くまで取れるようにする
つまり、「ミスしにくくて、遠くのボールも取れる形」が、目指すべきボレーの形。このように考えずに、「ボレーはとにかく縦面で!」と形にこだわりすぎるのは本質的ではないと思います。
バックボレーは横面で
では、バックボレーで「ミスしにくくて、遠くのボールも取れる形」は、どんな形なのか?です。
僕は、横面だと思っています。(バックボレーの場合)
理由①
1つ目の理由は、「バックボレーの場合、横面にしてもラケット面は上を向きにくい」から。
ボレーミスの確率が上がる動作の1つとして、「ラケット面が上を向いてしまう」という動作があります。(アウトしやすくなるので)
実際に腕を動かしてもらうとわかると思いますが、バックボレーの場合、横面でラケット面が上を向くようにするのは難しいです。手の甲が顔の方向を向いた状態からさらに手首をクルッとして(回内して)手のひらを空の方に向けるのは身体の構造上、難しいからです。
このように、バックボレーの場合、横面にしてもラケット面は上を向きにくいので、むしろ「ミスの確率を下げる」ことができるわけです。
一方、フォアボレーを横面で出した場合、ラケット面を上に向けるのは簡単です。手首を逆方向にクルッとして(回外して)、手のひらを空の方に向けるのが身体の構造上、簡単なので。これが、「(フォア)ボレーは縦面で取れ」ということの理由だと僕は考えています。
ちなみに、「いやいや、バックボレーの横面でラケット面が上を向きにくいのはわかったけど、ラケット面が下を向くことでネットしやすくなるんじゃないの?」と思ったかもしれませんが、縦面でも横面でもラケット面を下に向けるのは簡単なので、「横面はラケット面が下を向きやすいからNG」という理屈は成立しません。
つまり、まとめると
- バックボレーの場合、横面の方がラケット面は上を向きにくい(ので、ミスの確率が下がる)
- フォアボレーの場合、縦面の方がラケット面は上を向きにくい(ので、ミスの確率が下がる)
ということになります。
理由②
2つ目の理由は、「横面の方が遠くまで取れる」から。
これはわかりやすいです。ボレーは遠くまで取れた方が良いに決まっています。
縦面でボレーすることにこだわると、どうしてもボレーの動き始めが早くなりますが(そうしないと間に合わないから)、そうすると逆側の守備が薄くなります。「ボレーは縦面で」ってこだわることの最大の問題点が、ここにあると思います。
ミスしにくい形でラケット面を出す(セットする)ことができるのであれば、横面を使った方が良いのです。
ちなみにフォアボレーの場合、遠くのボールを取ろうと思ったら横面を使わざるを得ないわけですが、それと引き換えに、横面になればなるほどラケット面が上を向きやすくなってミスの確率が上がります。(だから、フォアの右ストレートボレーは特に難しい)
「縦面で取れ!」ってアドバイスする理由
以上をまとめると、
バックボレーの場合「ミスしにくくて、遠くのボールも取れる形」は横面だ、ということになります。
では、なぜ「縦面で取れ!」というアドバイスをするのか?です。理由はたぶん2つ。
1つ目の理由が、指導者自身が「ボレーは縦面」って思考停止しているという理由。ここについて深掘りするのはやめておきます。
2つ目の理由が、「縦面で取れるくらい足を運べ」という意味合いを込めて言っているという理由。たぶんこっちのパターンの方が多いと思います。(そう思いたい)
(縦面の方が良いボレーになるかどうかは別として、)縦面で取れるくらい体の近くでボレーをすることができれば、確かにボレーの安定感はアップするはずです(目線がボールに近くなるから)。
実際、アタック止めのような状況の場合は、縦面で取るつもりでボールに近づく動き(ポジション取り)をした方が、安定するはず。
まとめ
バックボレーの場合、縦面でボレーできる時(体の近くでボレーできる時)に横面でラケット面を出しても支障はないと思います。(流しのコースにボレーをしたい場合、横面だと少し難しいけど)
実際、トップレベルの選手のプレーを見てみると、バックボレーの場合、体の近くでボレーをする時でも横面でラケット面を出していることに気づきます。
トップレベルの選手がそうやっているのには合理的な理由があるはずですよね。その合理的な理由について、「こうじゃないかな?」って僕が考えたことについて書きました。
今日以上です!ではでは。
———————————————————
———————————————————
ウェアを厳選して紹介
https://softtennis-blog.com/softtennis-wear-yonex-2020-springsummer
https://softtennis-blog.com/softtennis-wear-mizuno-2020-springsummer-junior
https://softtennis-blog.com/softtennis-wear-yonex-2020-springsummer-junior
アンダーウェア・スパッツを紹介
https://softtennis-blog.com/softtennis-underwear
https://softtennis-blog.com/softtennis-spats
ラケットの選び方
https://softtennis-blog.com/softtennis-racket-how-to-choose
https://softtennis-blog.com/softtennis-racket-2nd
https://softtennis-blog.com/softtennis-racket-online-shopping-2020
ソフトテニス指導者・保護者の方へ
https://softtennis-blog.com/ura-step-202004
ソフトテニス初心者指導本
各画像をクリックするとAmazonの詳細ページに移動します。
【ソフトテニス初心者指導本(3部作)】
すべてKindle Unlimitedでお読みいただけます。アマゾンの電子書籍サブスクサービスであるKindle Unlimitedを(1ヶ月でも)ご利用いただく方がお得です!
↓
ソフトテニス戦略・戦術本
各画像をクリックするとAmazonの詳細ページに移動します。
【ソフトテニス戦略・戦術本(3部作)】
すべてKindle Unlimitedでお読みいただけます。アマゾンの電子書籍サブスクサービスであるKindle Unlimitedを(1ヶ月でも)ご利用いただく方がお得です!
↓
YouTubeチャンネル
グッズ