//もちおのソフトテニスノート
//2021年5月27日(木) 第498号
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有利状況を低リスクで作る意識の大切さについて書きます。昨日までの続きです。
全中に行くための戦略
全中に行くための戦略として、僕はこのあたりが大事なんじゃないかな?って考えています↓
- ギャンブルをしない(不利状況で無理をしない、苦手なことを使わない)
- 有利状況を低リスクで作る(コスパを意識する)
- 相手の攻撃が成功していない時には失点しないようにする(アンフォーストエラーしない)
- 前衛がかわされた時に失点しないようにする
今日は2つ目の話です。
★有利状況を低リスクで作る(コスパを意識する)
「自分たちが有利な状況をなるべく低いリスクで作るぞ!」「ラリーの主導権を楽して握るぞ!」っていう意識がものすごく大事だし、この意識を持つことが勝利の近道なんじゃないのかな?って思っています。
なんでそう思ったのか?というと、2019年に全中で優勝した芝東中の野口快選手(今は高田商業高校)のプレーを見たからです。
↑天皇杯の時の野口黒坂ペアのプレー
関東圏のとある招待試合で芝東中と対戦する機会があって、あの野口黒坂ペア(2019年全中個人優勝)と試合をすることができたのですが、そこで目の当たりにしたのが野口選手のロブの使い方の巧さでした。
例えば、野口選手は後衛サーブ後衛レシーブの時にストレートロブのレシーブを打つことが多かったです。ロブという比較的安全なプレー(←前衛につかまるリスクが低い)で相手後衛を走らせ、有利な状況を楽に作り出していたのです。
一方、(こっちは今まで学校で練習してきた)ミドルへのセカンドレシーブなどで、黒坂選手に捕まらないように細心の注意を払いながら野口選手を攻撃をしました。
が、野口選手はこっちが決死の覚悟で打ったミドルのボールを深くて高い後衛前ロブで無効化するわけです(→ギャンブルをしない=不利状況で無理をしない)。
相手のディフェンスのボールに対してこっちは再び攻撃を仕掛けますが、そのボールがちょっと甘くなった時に、野口選手は前衛の頭越しのロブを打って後衛を走らせてきます。
いつの間にかラリーの主導権が奪われてしまったわけです。
こっちは黒坂選手の近くを通すというリスクを冒して神経をすり減らしながら戦っている一方で、野口選手はほぼリスクを冒さずにいける時に低リスクで攻める!というのを徹底していたと思います。戦いに臨むスタンス自体がそもそも違ったんです。
↑2019年の全中優勝の芝東中学校のプレー集
野口選手のリスク管理に対する意識の高さは群を抜いていて、ほんと中学生離れしていました。常に複数の選択肢の中からリスクとリターンを瞬時に計算して、コスパの高い選択肢を選び続けているという印象。
このリスク管理の意識の高さが野口快選手の強さの秘訣だったと僕は考えています。(逆に言うと、リスク管理についてほとんど意識をしていない選手が多すぎる)
僕は野口快選手が好きなのですが、それは彼の打つボールが強烈だからではなくて、彼がクレバーだからです。こういう中学生がもっともっと増えてほしいなああああああああ!と思ってます!
今日は以上です!じゃ、またねー。
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