//もちおのソフトテニスノート
//2021年4月28日(水) 第469号
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今回は野村監督の本『野村ノート』の一節を読んで思ったことについて。
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金本選手
引用:Wikipedia
こんな文章がありました。
「金本という適した選手がいる。(中略)
またチームへの忠誠心も強く、相手投手がストライクを取るのに窮々としている場面で、早いカウントから打って出て相手投手を助けるようなことも少ない。」
これを読んで、「わかるー!ソフトテニスでもこの考え方って大事だよな!」って思いました。
つまり、「相手が嫌がっていることをやらせるように仕向ける」っていう考え方のことです。
自分中心にプレーしちゃう選手
ソフトテニスの試合を見ていると、こういう選手の存在に気づきます。
前衛の例
相手後衛が正クロスに打ったボールで大きなミスを2回した
→相手の表情が険しくなっている
→にもかかわらず、正クロスのポーチボレーをしにいっちゃう前衛…
試合を見ながら「おいおい違うだろー!」って突っ込んだことが何度もあります。
正クロスのボールで大胆に2回もミスっていて、相手からしたら「正クロスに打つの怖いな」って感じなわけじゃないですか。
だったら、引き続き正クロスに打たせるように、前衛はポジション取りしたり動いたりすればいいと思うんです。
それなのに、「正クロスのボレーを決めたい!」って考えちゃって正クロスのポーチボレーに行ってしまう。
相手からしたら「あざっす!よかった、正クロスに打たなくて済む!ストレート打つわ」って感じですよね。相手をわざわざ安心させてしまうわけですよ。
後衛の例
相手後衛がミスを連発している状況
→相手前衛にアタックをしにいっちゃう後衛…
「おいおい違うだろー!相手後衛がミスして怖がっているんだから、引き続き後衛に打たせるようにしよーよ!なんでそこで相手前衛を攻めるんだよ!」って思います。
もちろん、アタックを打つことが100%間違っている!とまでは思いません。後衛と勝負するよりもアタックを打った方がポイントを取りやすい!っていう場面もあるはずです。
でも、そういう状況判断や目的なしに(=たいして考えずに)アタックを打つのはどーなの?っていう。
僕が言いたいのは、相手の心理を考えながら戦うことが大事だよね!ってことです。
相手後衛がミスを連発している状況なら、相手前衛に触らせないように打って(←ロブとかも使いつつ)、相手後衛とひたすら勝負すればいいですよね。
それが相手後衛をさらに苦しめることにつながるはずだからです。
それに、相手前衛が焦って「自分が助けなきゃ!」って思ったり「自分の後衛しっかりしろよ」ってイライラしたりするかもしれません。
そして、そういう心理は、必ず動きや表情に表れてきます。まだまだ精神的に幼い小中学生ならなおさらです。
そうやって相手前衛が焦ったりイライラしてからアタックすればいいんじゃないの?って思います。
「自分がやりたいプレー=相手が嫌がるプレー」ではない
「クロスボレーしたい!」「アタックしたい!」って自分中心にプレーしちゃう選手は、勝負ってのをわかっていない!って思います。
相手が嫌がっていることをやり続けるっていう”いやらしさ”がないと、なかなか勝負の世界では勝てないんです。
ちょっと性格悪くならなきゃソフトテニスなんてやってらんないよ!って感じ。相手が苦しんでいる顔を見たら、ドーパミン(快楽物質)が全身からブワーって出るくらいじゃないと!まあ、あまりにも性格が悪くて、暴れ馬みたいな感じになられても困るんですけど。
ソフトテニスは、テニスコートの上で、ラケットとボールを使って行われる、人間同士の戦いです。相手は人間なんだから、心理を考えるのは必須です。
というわけで、野村監督の
「金本という適した選手がいる。(中略)
またチームへの忠誠心も強く、相手投手がストライクを取るのに窮々としている場面で、早いカウントから打って出て相手投手を助けるようなことも少ない。」
っていう言葉は示唆に富む言葉だなあと思ったのでした。
今日は以上です!じゃ、またねー。
ソフトテニス初心者指導本
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