//もちおのソフトテニスノート
//2021年5月20日(木) 第492号
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来週あたりに出版する戦術についての本のまえがきです(暇な人向け)。
はじめに
こんにちは。
数ある本の中からこの本を手に取っていただき、ありがとうございます!
僕は「もちお」というペンネームで「もちおスクール」というブログを書いていて、ブログやツイッター、YouTubeなどを通してソフトテニスについての発信をしています。
もともと僕は中学1年生からソフトテニスを始めた「普通のソフトテニス選手」でしたが、いつの間にかソフトテニスの面白さにとりつかれて、高校だけでなく大学でも部活(体育会)に所属するくらいの「ソフトテニス大好き人間」になりました。
大学の部活を引退した後は、大学院に行きながら母校の高校で外部コーチをさせていただき、大学院修了後は念願だった公立中学校の社会科教員(ソフトテニス部顧問)として働くことができました。
僕が赴任した学校は、他の学校とは違ってジュニア出身の選手が一人もいませんでしたが、熱心な初心者の選手や後輩思いの優しい先輩に恵まれた結果、
中学1年生のみが参加できる1年生大会(約16校参加)で「優勝→準優勝→優勝→3位」と毎年入賞することができました。
初心者のみのチームで県大会ベスト8になったり、中学1年生からソフトテニスを始めた「普通のソフトテニス選手」が県の強化メンバーに選出されたりもしました。
が、数年の経験を経て、学校現場で働くよりも別の形で教育に関わる方が自分に合っているのでは?と思うようになり、教員を退職して今に至ります。
そんな僕が、ソフトテニスの戦術に関する僕自身の経験や学びをまとめて、キンドル本を自己出版することになりました。本書は戦略・戦術シリーズの第一弾となります。
★この本を出版しようと思った理由
なぜ戦略・戦術についての本を出版しようと思ったのかというと、
ソフトテニスは心理戦の側面が強くて、戦略・戦術を練って戦うとすごく面白いスポーツだから!です。
ですが、中学生・高校生の試合を見てみると、「戦略・戦術をそこまで練らずに、ただ感覚で戦っているだけ」「そのつど、ただ自分が打ちたいところに打っているだけ」に見える選手が少なくありませんでした。
★戦略・戦術を練るために
ソフトテニスの試合で勝率を上げようと思ったら、技術を高めるだけでなく、「打点とコースの理屈」を知った上で「相手特有の傾向・感情・思考」を読み取ることが大事だと思っています。

〈打点とコースの理屈〉
【打点(=ボールとの距離感)】と【ラケット面が向きやすい方向】と【どの方向にボールを飛ばすのが楽か?】についての万人に共通の関係
〈相手特有の傾向・感情・思考〉
【どういうプレーが好きか?】、【どの方向にボールを飛ばすのが得意か?(苦手か?)】、【どんなクセがあるか?】、【今どんな感情か?】、【今どんなことを嫌がっているか?】などの相手の特徴
どういうことかというと、、、
★打点とコースの理屈
ボールが飛ぶ方向は、飛んできたボールに対するラケット面の角度によって決まる(=物理現象によって決まる)ので、
飛んできたボールの質(速さ・深さ・回転量・コース)や打点への入り方(フットワーク)、ラケットを振り始めるタイミングに応じて、「こっちにボールを飛ばすのは楽だけど、あっちにボールを飛ばすのはちょっと大変…」っていうのがある程度決まります。

例えばフォアに回り込み”ながら”ボールを打つ時は、左方向にボールを飛ばすのは楽だけど右方向にボールを飛ばすのはちょっと大変…っていうことが多いです(→だから「相手が回り込んだ後は正クロスボレーにいこう!」ってよく言われたりする)。
これが「打点とコースの理屈」です(くわしくは巻末資料でまとめました)。
ソフトテニスは地球の物理法則のもとで行われる以上、「打点とコースの理屈」にもとづいて考えれば、相手が打ってくるボールのコースをある程度こちらで操作(限定)することができる!ということになります。
例えば「相手にストレートに打たせて、そのボールを前衛がボレーしよう!」っていうような戦術を組み立てることが可能になるわけです。
★理屈だけでは戦えない
ところが、「打点とコースの理屈」は「こうなると○○になる確率が高い」という意味でしかありません。あくまで確率の話です。「こうなったら絶対こうなる!」とはなりません。
というのも、相手も感情があって思考する人間だからです。

例えば「正クロスにボールが飛ぶ確率が高い」状況だったとしても、「ストレートにボールを打つぞ!」って考えてラケット面の角度を手首を使って微妙に変えることに成功すれば、ストレート方向にボールを飛ばすことができます。
何も考えずに打てば正クロスにボールが飛ぶ確率が高いですが、そこに別の意思があれば「打点とコースの理屈」とは違うことが起きる可能性があるわけです。
また、そもそも自分たちが打つボールをすべて「相手が打ってくるボールのコースを操作(限定)するようなボール」にするのはとっても難しいです。それこそ針に糸を通すようなコントロール力が必要になります。
「打点とコースの理屈」だけで戦おうとしたら、「自分の後衛が打ったボールは相手が打てるコースを限定できていないボールだから、ここで仕掛けるのはリスクが高い…」ってことが多くなって、前衛が仕掛ける場面がかなり少なくなってしまうはずです。
だからこそ、「打点とコースの理屈」を知るだけではなく、「相手特有の傾向・感情・思考」を読み取ることが大事なのです(→この点についてはVol.3でちゃんとまとめようと思っています)。

★本書の対象・内容
今回、この本を手に取ってくださった方の中には、「ソフトテニス部の顧問になったんだけど、ソフトテニスは未経験。生徒のためにできる限り頑張りたいんだけど、どうやって教えればいいんだろう。」って悩んでいる教員の方や、
「県大会に行きたい!県大会で勝ちたい!」って思っている中学生・高校生、
「自分の子供のためにもソフトテニスの勉強をしたい。」って考えている保護者の方、
「頭を使ったソフトテニスをしたい!」って考えている方が多いのではないでしょうか。
この本には、そういった方々のお役に立てますよう、「打点とコースの理屈」にもとづいた各展開(正クロス展開・右ストレート展開・逆クロス展開・左ストレート展開)の戦術について書き込みました。いわゆるセオリー集です。
もちろん先ほども言ったように、セオリーは万能ではありません。試合はその場限りのものですし、相手は常に変化します。時間や気分で揺れ動き変化するのが人間です。
また、僕は選手としても指導者としても「全国レベル」ではありません。なので、すべての内容がそのまま皆さまのお役に立つかどうかはわかりませんし、もしかすると非効率的な内容も含まれているかもしれません。
ですが、うまい人のプレーを見たり、実体験したり、根っこのところから考えたりしながら学んだ「打点とコースの理屈」と、それにもとづく戦術をまとめておけば、何かしらソフトテニス界に貢献できるかもしれない…と思って、出し惜しみせず書きました。もしよろしければ、最後まで読んでいただけるとうれしいです。
※「本書で使っている用語」や「打点と打ちやすいコースの関係」等については、巻末資料にまとめました。
気づいたことや気になること、「こういう戦術も効果的だよ!」という情報がありましたら、ブログやTwitter等からご連絡をいただけると助かります。
以上です!じゃ、またねー。
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