ソフトテニスの指導をしていて思ったのが、「守りがうまい選手は強い!」ってこと。
なかなか勝てない選手は、きついボールが来たときに「おらっ」ってシュートボールを打っちゃうんですよね。
別にそれ自体が100%間違いっていうわけじゃありませんが、きつい時に無理してシュートボールを打ってネットしたりサイドアウトしたり相手前衛に捕まったり…ってなりがち。
じゃあ、どうやって守るのか?上手い選手(中川選手)のプレー動画を題材にして話をしたいと思います。
【ソフトテニス】上手い後衛のしのぎ方
きついボールが来てしんどい時は、高ーーーーーーくロブを上げるってのが無難な選択です。
この動画を見てください。
手前の前衛(阿悠梨部選手)がカットサーブを打ちました。
後衛(中川瑞貴選手)はベースラインよりも前にポジション取りをしています。おそらく、カットサーブのレシーブはツイストされる(短く返ってくる)ことが多いから。
相手前衛(石井友梨選手)がレシーブ。
前衛と後衛の間を通すミドルレシーブです。ナイスコースです。
で、この場面。後衛にとってはしんどいです(横に・後ろに走りながらバックで処理しなければいけない)。ここで無理してシュートボールを打ってしまうと、ネットしたりサイドアウトしたり相手前衛に捕まったりしがち。
ちなみに、前衛はミドルを割られて後衛がしんどい状態になっていることが予測できているので、左手で「このあと、そのまま左に行ってね」っていう指示を送っています。
左に動きながらミドルのボールを返した後に、右に戻るのは大変ですもんね。このポジションチェンジは上手いペアがよくやっています。
で、本題です。
横に・後ろに走りながらバックで処理しなければいけないという「しんどい時」は、高ーーーーーーくロブを上げて時間をつくる&体勢を立て直すのが無難です。
高ーーーーーーくっていうのがポイント。
スマッシュの難易度が上がるので、スマッシュをされたとしても相手前衛がミスしてくれる可能性がそこそこ高くなるからです。
ただ、相手前衛がスマッシュの構えをしたらもちろんフォローの準備。相手の打ち方を見て、スマッシュのコースを予測します。
自分の前衛の方向にスマッシュが来ることを予測して、右方向に動いています。
そして、相手前衛はスマッシュミス。石井友梨選手はむちゃくちゃ上手い前衛ですが、そのレベルの選手でも高ーーーいロブの時にスマッシュをミスってくれることがあるわけです。
こうやって言うと「相手のミスを期待するなんて卑怯だ!」って言う人が出てくるんですけど、しんどい時に無理して打たずに高ーーーーーーくロブを上げてディフェンスをしつつ相手のミスを誘う…っていうのも立派な戦術だと思います。「しんどい時でもシュートボールを打たないといけないんだ!」って思考停止している選手よりもよっぽど頭を使っています。
うまくスマッシュされたらドンマイ。絶対にスマッシュをミスってくれない前衛もいるかもですが、そういう選手には拍手(#悔しい)。そのような場合、「しんどい時」にどうするか?ではなく、「しんどい時」をそもそも作らないように工夫することに頭を使うべきです。
その他の「しのぎ方」の具体例
他にも似たような具体例があるので、ぜひ見てみてください。
【ソフトテニスまとめ】しのぎ(粘り・ディフェンス)について解説する動画8選
ロブについて
ちなみにロブについてはこちらの記事・動画で解説をしています。お時間がある時にぜひ!
https://softtennis-blog.com/softtennis-lob
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