//もちおのソフトテニスノート
//2021年6月8日(火) 第510号
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こんにちは。
昨日、一緒に練習をしている前衛の選手が「ベースラインからネットにダッシュする時のバックハンドのショット(ロブとか)でミスが多かったので、バックハンドの練習をしたい」と申し出てきました。
確かに、(この選手に限らず)前にダッシュする直前のショットでミスをする前衛はすごく多いです。なので、この練習は必須(この部分だけ切り取って重点的に練習しているチームはそんなに多くなさそうだけど)。
ということで今日は「ベースラインからネットにダッシュする時のバックハンドのショット」について僕が考えたことを書こうと思います。
バックハンドのロブでのアプローチショット
「ネットに出る際に打つショット」のことを硬式テニスではアプローチショットと言うようなので、ここでもアプローチショットという言葉を使います。

バックハンドのロブでのアプローチショットでよく見るミスのパターンは2つあると思っています。
①相手前衛の頭の上を通そうとしたロブが低くなって、相手前衛につかまってしまう

「相手後衛を走らせるロブを打ちたい!」という欲が出て、相手前衛の頭の上を通そうとしたけど、うまく上げられなかった…というミスです。
「バックハンドで返球しなければいけない場面」すなわち「フォアハンドで返球する余裕がない場面」であることが多いはずです。余裕がない場面では自分が意図した通りのボールを打てないことが多い、ということを考えると、攻撃したい欲求はできるだけ抑えた方が良いです。つまり、「相手後衛を走らせるロブを打ちたい!」「相手前衛の頭の上を通そう!」なんて思わない方が良いことが多い…のですが、つい打ってしまうんですよね。
②バックアウトしてしまう

飛んできたボールを打ち返す時の力加減を間違ってしまって、ボールが飛びすぎてしまった…というミスです。これもよく見ます。
解決法
バックハンドのロブでのアプローチショットのミスを解消するためのポイントは3つあると思っています。
(1)エネルギーを上に逃がす

飛んできたボールに対して、上方向に加えるエネルギー量が小さい(横方向に加えるエネルギー量が大きい)から、ロブが低くなってしまったりバックアウトしてしまったりするわけです。
だから、ボールを打ち返す時に「エネルギーを上に逃がす!」という意識でラケットを振ります。「高く上げる!」っていう感覚です。なんだよ当たり前じゃん、って感じかもしれませんが、「テニスコートは立体で、上方向には上限がない」ってことを忘れていることが多いので、この意識を持つだけでたいてい解決します。
(2)力加減の感覚をつける
飛んできたボールに対して、「どれくらいの力を加えればいいのか?」を感覚的に身につけます。
練習をする際は、球出しの人がいろんなスピードのボールを出して上げることが大事です。
(3)前衛の頭の上を通そうとしない
単純に、後衛の方に返すようにします。こうすれば、相手前衛にスマッシュやハイボレーされる可能性を相当小さくすることができます。
下手にロブを打つくらいだったら
ただ、下手にロブを打ってミスするくらいだったら、シュートボールを打って前に出てもOKだと思っています。
「アプローチショットはロブじゃなきゃいけない!」って思い込んでいる中高生、わりと多いですよね。「ロブを打ってミスする確率」と「中間ポジションでローボレーをミスする確率」を天秤にかけて自分なりの最適解を考える作業って結構大事なのに、思考停止して「ロブじゃなきゃいけない!」って思い込んじゃいかんです。シュートボールでアプローチされる方が嫌な後衛だっているのだから。
以上です!じゃ、またねー!!
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