//もちおのソフトテニスノート
//2021年6月3日(木) 第505号
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昨日までは人間の視野角と死角について話をしました。
今日はより実践的な内容について、具体的なプレーをもとにして書いてみようと思います。テーマは「見られている時は見せればいい」です。
見られている時は見せればいい
まずこのプレーを見てください。
【編集版】’18 全日本学生ソフトテニス大会インカレ 男子 ダブルス 決勝(25:32〜)
最後の内田選手のネットプレー、すごすぎませんか?
「見られている時は見せればいい」を体現しているプレーです。このプレーを見た瞬間、「これは絶対にメンバーの皆さんに紹介したい!」って思いました!
☆☆☆
昨日まとめたように、左ストレート展開でフォアハンドでボールを打つ時は、右利き後衛にとって「前衛を見やすい場面」です。
後ろから見ると、後衛にとって左ストレート展開は「ボールと相手前衛を同時に見やすい場面」ってことがよくわかりますよね。
んで、「前衛を見やすい場面」で前衛がポーチボレーに行くのは結構難しいです。
前衛にとっては「見られている」以上、相手後衛が「こっちのコースに打つ!」って決めてコース変更不可能な瞬間まで待ってからポーチボレーに行かないと成功確率が低くなります…が、
コース変更不可能な瞬間まで待つこと自体が難しいし、コース変更不可能な瞬間まで待っていたら「間に合わない」ことになりがちです。だから「前衛を見やすい場面」で前衛がポーチボレーに行くのは結構難しいんです。
☆☆☆
ですが、「前衛を見やすい場面」は、相手後衛にとって「前衛が見えてしまう場面」でもあります。
ここを逆手に取ろう!と思えるかどうかが、駆け引きの上手い前衛かそうでない前衛かを分けるポイントだと僕は思います。
もう一度内田選手のプレーを見てください。
【編集版】’18 全日本学生ソフトテニス大会インカレ 男子 ダブルス 決勝(25:32〜)
内田選手が2回、ピョンピョンとストレート側にポジションを微調整した動作に注目してください。これが見事!すごい!!!って感じです。
「前衛が見えてしまう場面」であえてストレート側に寄る動きをして自分の姿を見せた。そのことによって、相手にアタックを打たせようと誘導しているわけです。
「前衛を見やすい場面」でリスクを冒してポーチボレーに行くよりもよっぽど安全でクレバーなプレーです。内田選手ってシングルスの大会でダブルスをやっちゃったりと「おいおいあんたはア○なんかい…!」って思うこともありましたが、プレーはものすごくクレバーで、現代で最も参考にするべき前衛のうちの一人だと僕は思っています。たぶん上松選手よりも参考にするべきところは多いとすら思っています。
ちなみにこのピョンピョンとポジションを微調整する動きは、高川選手もやっていました。内田選手はかつての高川選手を彷彿とさせるところがあるんですよね。
ということで、今日は「見られている時は見せればいい」という話でした。以上です!じゃ、またねー。
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