//もちおのソフトテニスノート
//2021年4月6日(火) 第447号
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初心者の選手は、
- ボールのところまで移動する動作
- ラケットを振る動作
を間に合わせることができず、振り遅れて詰まった形で打つことが多いです。
今日は、振り遅れが見られる時にどのように対処するか?について書きます。
ミスの約8割は、ボールを打つまでの準備の遅れが原因
日本一を何度も経験している文大杉並高校の元監督である野口英一さんは、「試合中のミスの約8割は、ボールを打つまでの準備の遅れが原因」と仰っていました。ソフトテニスでは、早すぎてミスをすることよりも、遅すぎてミスをすることの方が圧倒的に多いのです。
そこで、振り遅れないようにするための工夫が必要になります。
ただ、「振り遅れないために準備を早くしろ!」ってアドバイスしても、初心者にとってはわかりづらいです。なにをもって「準備ができた」と言えるのか?という基準がわからないので、選手本人の感覚と客観的に見ている人の感覚がズレがち。
というわけで何かしらの基準を設けるわけですが、基準としてわかりやすいのが「ボールのバウンドのタイミング」です。
振り遅れを減らすための工夫
【振り遅れを減らすための工夫】

相手が打ったボールがバウンドするのと同時か、それよりも前に
- 軸足を設定して(=後ろの足に体重をのせて)
- ラケットのテイクバックを終える(=ラケットを引き終える)
野口英一さんは、このことを「1を作る」「1の構え」と表現しています(僕も野口さんにならって「ボールのバウンドのタイミングで1の構えを完成させるんだよ!」っていう言い方をよくしています)。
実際に上手い人の試合を見てみると、ほとんどの”上手い人”はボールのバウンドとほぼ同時に軸足設定とテイクバックを完了させていることに気づきます。
一方、振り遅れが頻発する初心者の選手は、ボールがバウンドしてからテイクバックをし始めることがとても多いです。手出しのゆっくりなボールだったら、バウンドしてからテイクバックしても振り遅れずに済むかもしれませんが、動いてから打つ練習やラケット出しの速いボールでの練習の場合、ボールがバウンドしてからテイクバックを始めても時すでに遅し…ということになりがちです。
振り遅れを減らすために、初心者の段階から、ボールのバウンドと同時に軸足設定とテイクバックを完了させることを意識させるのが良いと思います。ひたすらボールを打っているうちに自然とコツをつかむ選手もいるにはいますが、ボールのバウンド後にテイクバックをするのが(無意識のうちに)クセになってしまって、いつまでも振り遅れが治らない選手がとても多いからです。
「1の構え」の練習
ボールを上に投げて、バウンドと同時に軸足設定とテイクバックを完了させる、という練習をします。ボールは打たずに、ボールを高く投げたり低く投げたりしてタイミングをズラしながら、ひたすら軸足設定とテイクバックを完了した形を作る動作を繰り返します。20回やったらボールを20球打って、また20回「1の構え」の練習をしてからボールを20球打つ…っていう感じで、ボールを打つ練習の間に入れると効果的だと思います。
地味な練習ですが、とても重要な練習です。この練習を通して「1の構え」について理解させておくことで、今後の練習の中で振り遅れが生じた時に「なんで振り遅れたのか?」「どうすれば振り遅れないようになるのか?」を初心者が自分で考えられるようになります。
今日は以上です!じゃ、またねー。
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