「コースを予測する方法を知りたい」
このブログ記事は、そんなあなたに向けた記事です。
- ポーチボレーに行ったのに、逆をつかれた
- 顧問やコーチに「なんでそっちに動くの?」と言われて、答えられなかった
- 予想とちがうところにボールが来て、触れなかった
ってこと、ありますよね。
そこで本記事では、
ソフトテニスでコースを予測する方法
について説明をします。
この記事を読むと
- コースを予測・判断する方法がわかる
この記事の信頼性
優勝の実力はなかった2番手ペアが、この方法を使って個人戦で優勝した
僕(もちお)は、ソフトテニス経験者。
- 中学校からソフトテニスを始めて、大学では体育会でプレー。
- 輝かしい実績はないけど、ソフトテニス漬けの学生生活を送った。
- 全国優勝経験のある人に2年ほど教わった経験あり
僕(もちお)は、ソフトテニス指導歴がそこそこ長い。
- 母校で外部コーチをして、選手が関東大会に出場。
- 中学校で顧問になり、1年目でジュニアなしのチームが1年生大会優勝。
- その後もジュニアなしのチームで各種の大会で入賞。
ソフトテニスでコースを予測する方法
「コースを予測する」っていうのは、
「相手が打ってくるコースのうち、確率が高いのはこっちだ!」って判断する
ということです。
相手が打つコースを常に100%の精度で予測するのは、不可能です。
というわけで、この記事で紹介するのは
「こっちに打ってくる確率が高いはず!」って予測するにはどうしたらいいか?
です。
僕は、大きく2種類の方法があると思っています。
- 相手の打点から予測する方法
- 相手の「タイプ」「クセ」「得意・不得意」から予測する方法
それぞれについて、説明します。
相手の打点から予測する方法
予測するタイミング | 相手が打つ直前(一瞬) |
---|---|
その方法を使える相手 | どんな相手でも(基本)当てはまる |
相手がボールを打つ時の打点が、
- 前か
- 後ろか
- 体に近いか
- 体から遠いか
によって、確率が高いコースを予測します。
打点 | 確率が高いコース |
打点が前 | 引っ張り |
---|---|
打点が後ろ | 流し |
打点が体に近い | 引っ張り |
打点が体から遠い | 流し |
相手の打点が「前」な場合
ラケットヘッド(ラケットの頭の部分)が先に出る形になるため、引っ張り方向にボールが飛ぶ確率が高くなります。
例えば、相手に短いボールを打たれた場面をイメージするとわかりやすいです。
短いボールを取るためにラケットを前に突き出すと、ラケット面が
- フォアなら左方向(引っ張り方向)
- バックなら右方向(引っ張り方向)
を向きやすくなります。
相手の打点が「後ろ」な場合
ラケットヘッド(ラケットの頭の部分)が後から出る形になるため、流し方向にボールが飛ぶ確率が高くなります。
例えば、相手にベースラインぎりぎりの深いボールを打たれた場面をイメージするとわかりやすいです。
深いボールを打ち返そうとすると、ラケット面が
- フォアなら右方向(流し方向)
- バックなら左方向(流し方向)
を向きやすくなります。
相手の打点が「体に近い」場合
ラケットヘッド(ラケットの頭の部分)が先に出る形になるため、引っ張り方向にボールが飛ぶ確率が高くなります。
例えば、左足らへんにボールを打たれた場面をイメージするとわかりやすいです。
体に近いところにあるボールを打とうとして、脇をしめてヒジを体に近づけると、ラケット面が
- フォアなら左方向(引っ張り方向)
- バックなら右方向(引っ張り方向)
を向きやすくなります。
相手の打点が「体から遠い」場合
ラケットヘッド(ラケットの頭の部分)が後から出る形になるため、流し方向にボールが飛ぶ確率が高くなります。
例えば、コートの端っこ(角)にボールを打たれた場面をイメージするとわかりやすいです。
体から遠いところにあるボールを打とうとして、脇を広げてヒジを体から遠ざけると、ラケット面が
- フォアなら右方向(流し方向)
- バックなら左方向(流し方向)
を向きやすくなります。
打点 | 確率が高いコース |
打点が前 | 引っ張り |
---|---|
打点が後ろ | 流し |
打点が体に近い | 引っ張り |
打点が体から遠い | 流し |
相手の打点から予測する方法が、最も基本的な方法です。
なかには、「別にこんなの考えてないよ。勘だよ。」っていう”うまい先輩”もいるかもしれません。
が、それはたぶん、”無意識”だけど、打点とコースの関係を理解しているってことです。
(だから「そっか!勘か!じゃあ自分も考えなくていいや!」って勘違いしないように)
予測するタイミング | 相手が打つ直前(一瞬) |
---|---|
その方法を使える相手 | どんな相手でも(基本)当てはまる |
打点からコースを予測する方法は、いろんな戦術のベースになる考え方です。
必ず理解するべし!です。
ただ、この方法は、ぶっちゃけ難しいです。
相手が打つ直前の「一瞬」の判断が必要なので。
それに、予測が100%当たるわけではありません。
というわけで、2つ目の予測方法についても理解しておくと良いと思います。
相手の「タイプ」「クセ」「得意・不得意」から予測する方法
予測するタイミング | 試合の中盤~終盤 |
---|---|
その方法を使える相手 | その相手にしか当てはまらない |
相手の特徴から、確率が高いコースを予測します。
相手のタイプ
たいていの選手(特に後衛)は、
- 「引っ張りタイプ」か「流しタイプ」
- 「攻めタイプ」か「守りタイプ」
で分類できます。
「引っ張りタイプ」か「流しタイプ」
引っ張りが得意か、流しが得意か、ということです。
たいてい、どんな選手も得意な方を多めに打つ傾向が強いです。
なので、相手が「引っ張りタイプ」か「流しタイプ」かを見極めることができれば、コースの予測がしやすくなります。
相手のタイプを見極める方法は、いくつかあります。
引っ張りタイプの例
- なぜか引っ張りだけボールが速くて勢いがある
- 流しを打つときは自信なさそうなのに、引っ張りはラケットを振り切っている
- やたら引っ張りのボールを打ちたがる
ちなみに完全に偏見ですが…
- やんちゃでイケイケな性格の人は「引っ張りタイプ」
- おとなしめで物静かな性格の人は「流しタイプ」
ってことが多い気がします。
「攻めタイプ」か「守りタイプ」
ガンガン打ち込む「攻めタイプ」と、
ロブなどで前衛をかわしてひたすらつないでくる「守りタイプ」がいます。
相手が「攻めタイプ」か「守りタイプ」かを見極めることができれば、コース(シュートなのかロブなのか)の予測もしやすくなります。
これは見極めようと思わなくても、なんとなくわかるはず。
相手のクセ
たいていの選手には、「つい無意識で打ってしまうコース」があります。
これがクセです。
相手のクセを見抜くことができれば、コースを予測しやすくなります。
クセの例
- ラリーの3本目にアタックを打ちたくなる
- きついボールが来たら、スライスで高くミドルに上げてしまう
- ボールが右に来たら右に、左に来たら左に打ちたくなる
- ロブで走らされた後の1本目は必ず後衛にシュートで返す
ちなみに、前衛の動きにも必ずクセがあります。
なので、クセを見抜ければ、相手前衛にボレーやスマッシュをされる確率が減ります。
前衛のクセの例
- ラリーの1本目は必ず守る
- ラリーの2本目で必ずポーチボレーに来る
- モーションをかけた方と逆の方向に必ず動く
クセは、キツイ状況の時に出ることが多いです。
考えたり意識したりする余裕がないので。(無意識の時にクセが出やすい)
相手の得意・不得意
たいていの選手には、得意なボールと不得意なボールがあります。
相手の「得意・不得意」がわかれば、コースを予測しやすくなります。
(人間は得意なものをよく使って、苦手なものは避ける傾向がある)
得意・不得意の例
- 流しのアタックが得意(でも引っ張りのアタックは苦手)
- 正クロスのボールをクロスに打ち返すのは得意(でもストレートに流すのはできない)
- バックハンドで流しは打てない
相手の「タイプ」「クセ」「得意・不得意」から予測する方法を使えるようになると、勝率がグッと上がります。
予測するタイミング | 試合の中盤~終盤 |
---|---|
その方法を使える相手 | その相手にしか当てはまらない |
選手や監督は、試合中の相手のプレーをよく観察して、相手の特徴を見抜くんです。
で、大事なこと。
相手の「タイプ」「クセ」「得意・不得意」がわかってくるのは試合の中盤〜終盤です。
なので、試合の序盤に凡ミスばかりしてしまうとマズイです。
(自分たちがダブルフォルトやレシーブミスばっかりしてラリーが続かないと、相手の情報をゲットできない)
また、相手の「タイプ」「クセ」「得意・不得意」がわかったとしても、次に同じ相手と試合をする時には、それらの情報はリセットした方が良いです。
その試合の時にたまたまそうだっただけかもしれないし、次の試合までに克服してくるかもしれないからです。
(「あれ、思ってたのと違う…」みたいな)
その試合の中で情報を集めるようにするべし!です。
コースの予測方法を使った戦術はこちら
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