//もちおのソフトテニスノート
//2020年4月22日(水) 第98号
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こんにちは。もちおです。
今回は、「ポーチボレーで斜め前に動くのって本当に正しいの?」っていう話です。
ソフトテニスをやっている人なら、前衛のポーチボレーの時は「(ネットに近づくように)斜め前に動くんだよ」って聞いたことがあると思います。
僕自身も、「ポーチボレー(ランニングボレー)は斜め前に移動する!」って指導していました。
けど、よくよく考えてみたら「斜め前に動く」って100%正しいわけじゃないのでは?って思うようになったんですよ。
トップレベルの選手も、「斜め前」じゃなくて「横」に動いていたりしますからね。
っていうことで、ポーチボレーの動き方について改めて考えてみます。
タップできる目次
ポーチボレーの打点に最短距離で動くには?

これはボレーに限らない話ですが、ソフトテニスでは打点に最短距離で移動することが大事ですよね。(#野球との違い)
最短距離で移動することができれば、「余裕を持って」ボールを打つことができるからです。
で、相手のインパクトから自分が打ち返すまでの時間が短いボレーにおいては、最短距離で移動することが特に重要だと考えられます。
ということで、最短距離となるポーチボレーの移動ルートを考えてみます。
まずクロスボレー。

ボールの軌道に対して、前衛の位置から垂直に線を下ろします。
それが最短距離になりますよね。(#中学校の数学)
そうやって理屈で考えると、たしかに斜め前に動くのが良さそうです。
ネットと並行に、真横に動いてしまうと、最短距離で打点まで移動できません。
(クロスボレーでボールに触れない前衛は、こうなっていることが多い)
じゃあ、ストレートボレーについて考えてみます。

あれ?
そうなんです。
垂線を引いて最短距離のルートを出してみると、「斜め前」じゃないんですよね。
さらに、コートの外側から内側に入ってくるストレートのボールをボレーする時を考えてみます。

あれ?
むしろ、「斜め後ろ」に移動する方が、最短距離でボールまで到達できるっていうことになります。
「おや?『斜め前』って本当に正しいの?」って感じなんですよ。(#認めたくない事実)
実際、トップレベルの選手の試合を見てみると、クロスボレーは「斜め前」に移動していることがほとんどですが、ストレートボレーでは「真横」もしくは「斜め後ろ」に移動していたりします。
(僕の経験的にも、ストレートボレーの時に斜め前に移動すると、ボールに届きにくい感じがします)
「斜め前」の理由
いやいや、「ボレーで斜め前に移動するのは、ボールに体重をのせるためだ!」っていう反論が来そうです。
これは間違ってはいないと思います。
ソフトテニスはボールにエネルギーを伝えて、ボールを飛ばすスポーツです。
ボールが飛ぶのに使えるエネルギーは2つ。
①飛んでくるボールのエネルギーを反発させる
②スイングしたラケットのエネルギーをボールに伝える
相手のインパクトから自分が打ち返すまでの時間が短いボレーにおいては、ラケットをスイングするのは安定性に欠けるので、基本的には①の方針をとるわけです。(#「ラケットを振るな!」)
ただ、ラケット面で反発させるだけだと威力のあるボレーは打てないので、なんとかしてエネルギーを生み出したくなります。
そこで、スイングする代わりに「ラケットを持っている自分が前に移動する」という方法をとります。
これが「斜め前に移動する」の理由。(のはず)

で、前衛のボレーの花形とも言えるクロスボレーでは、「斜め前」への移動=最短距離での移動。
「斜め前」への移動が、エネルギーを生み出すという点からも、最短距離で移動するという点からも、非常に合理的なんですよね。
ということで、クロスボレーにおいて、「ボレーは斜め前に移動する!」っていう指導が行われるわけです。
じゃあ、ストレートボレーでもそれは正しいのでしょうか?
このあたりはまた明日。
以上です!ではでは。
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