//もちおのソフトテニスノート
//2022年1月16日(日) 第595号
——————————————-
正クロス展開で角度をつけられて(ワイドに打たれて)、後衛がコートの外に出された時。
こういう状況↓
この時、前衛はどのように動くのがいいでしょうか?
後衛の心理を考える
角度をつけて(ワイドに打って)後衛をコートの外側に出した相手後衛の気持ちを考えます。
相手後衛にとって、最も安全に相手を攻撃できる選択肢は何か?
…
おそらくストレートロブですよね。
後衛がコートの外側に出されている状況でストレートロブを通すことができれば、相手を大きく走らせてシンドイ状況に追い込むことができます。
もちろんミドルを割るという選択肢もあります。後衛がコートの外側に出されている状況でミドルを割ることができれば、相手を大きく動かすことができるので。
でも、ミドルを割るのはロブを通すよりもリスクが高い。前衛につかまってしまう恐れがあるという意味で、ミドルを割るという選択肢は最も安全とは言えません。あくまで2番目の選択肢だと思います。
その他、「もう1本クロスに打つ」「ショートクロスに打つ」などの選択肢もありますが、これらは後衛を大きく動かせないという意味であまり攻撃にはなりません。「ストレートロブかミドル割をしてくるだろう」と予想をしている相手の裏をかく選択肢としては有効ですが、最初に使う戦術とは言えないでしょう。「前衛アタックをする」という選択肢についても同様。
ということで、角度をつけて(ワイドに打って)後衛をコートの外側に出した時の相手後衛の心理は「ストレートロブを通したい」になることが多いはず。
コートの外に相手を追い出した時のラリーの有利不利状況が「自分7:相手3」だとしたら、ストレートロブを通すことで、「自分8:相手2」にすることができます。自分が有利な状態を継続できる。
前衛の動き
じゃあ自分の後衛がコートの外に出された前衛はどうするべきか?
…
”あえて早めに”「ストレートロブをケアしていますよ」っていう動きをします。ポジションを後ろに調整して、ロブを追いに行く(バックのハイボレーを取りに行く)モーションをする。
こうすることで、相手後衛に「ストレートロブを待っているな」って思わせることができ、ストレートロブの選択肢を消すことができます(←まあ相手後衛がどれだけ前衛を見ることができるか?によりますが…)。
その結果、相手後衛がもう一度クロスに打ってくれれば、自分の後衛が楽になります。「7:3」→「8:2」にされそうだったところを、「7:3」→「6:4」くらいに抑えることができる。(その後のボール次第ですが、)ラリーを五分五分に戻しやすくなるわけです。
このように、
相手後衛の心理を読んで、自分の後衛が楽になるようにコースを誘導する。これも前衛の仕事の一つです。
※相手後衛がうまい場合、ストレートロブをケアしている動きを見せることでミドル割りされることもあります。ここはもう相手との駆け引きになるので、試合の中で相手後衛の心理・特徴・癖を見抜いていくしかありません。ストレートロブとミドル割りの両方を守るのは難しい。前衛はすべてのボールを取ることはできません。
書籍・ソフトテニスノートについて
ソフトテニスの練習メニュー等はこちら
ソフトテニスのおすすめの本はこちら
ソフトテニス初心者指導本
各画像をクリックするとAmazonの詳細ページに移動します。
【ソフトテニス初心者指導本(3部作)】



すべてKindle Unlimitedでお読みいただけます。アマゾンの電子書籍サブスクサービスであるKindle Unlimitedを(1ヶ月でも)ご利用いただく方がお得です!
↓
ソフトテニス戦略・戦術本
各画像をクリックするとAmazonの詳細ページに移動します。
【ソフトテニス戦略・戦術本(3部作)】



すべてKindle Unlimitedでお読みいただけます。アマゾンの電子書籍サブスクサービスであるKindle Unlimitedを(1ヶ月でも)ご利用いただく方がお得です!
↓
YouTubeチャンネル

グッズ