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【604ページ目】ワリエワの演技後にエテリコーチがかけた言葉について

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//もちおのソフトテニスノート

//2022年2月19日(土) 第604号

——————————————-

僕がエテリコーチの立場だったら、演技直後にあんな言葉はかけない。でも、エテリコーチの気持ちもわからなくはない。

 

 

「なぜ諦めたの?説明しなさい」

オリンピック女子フィギュアスケートで、優勝候補だったカミラ・ワリエワ選手。ドーピング違反の件は、くわしく説明するまでもないですよね。

 

今回取り上げたいのは、カミラ・ワリエワ選手がフリースケーティングでボロボロの演技をした直後に、コーチ(エテリ・トゥトベリーゼ)がかけた言葉についてです。

リンクから涙ながらに戻ってきたワリエワのそばに駆け寄るやいなや、容赦なく、「アクセルの後、戦うのを放棄したわね。なぜ諦めたの? 説明しなさい。なぜ?」と強い口調で問いただしたのだ。

引用:ワリエワへの叱責が物議!ロシアの敏腕エテリコーチとは何者か。ザキトワが「献身的」と語る指導法とは?【北京五輪】

 

この言葉に対して、「ひどい」という反応がしている人が多いのですが、、、僕はエテリコーチの気持ちもわかるような気がするんですよね。

僕がエテリコーチの立場だったら、この言葉をあのタイミングでかけることはたぶんないと思うんですけど、でも「エテリコーチが抱いた感情と同じ感情を抱くだろうなあ…」とも思ったんです。

 

 

選手とコーチの関係

コーチって、選手自身を思うがままに動かすことはできないわけですよ。コーチができるのは、あくまで選手に助言・指導することだけ。ラジコンカーを操縦するように、コーチが選手を動かすことはできません。

実際にやるのは選手です。コーチは、「選手が途中で放棄せずにやる」ことを信じるしかないんです。「選手が途中で放棄せずにやる」ことを信じて、練習の場で最大限の助言・指導をするわけです。

 

「選手を思うがままに動かそうとしている監督」はよく批判されます。一方で、「選手がやりたいようにやらせる監督」は肯定的に捉えられていて、なんとなく世間の雰囲気的に、「選手>コーチ」という関係が望ましいものだと考えられているような気がします。

 

ですが、僕の考えは違います。

僕は、選手とコーチは対等な関係だと思っています。

 

選手は「指導してもらっている」わけですが、だからといってコーチの方が選手より上というわけではありません。

また、コーチはある意味「指導させてもらっている」わけで、もちろん主役は選手ですが、かといって選手の方がコーチよりも上というわけでもありません。

 

選手もコーチも、お互いに「選手のパフォーマンス向上」を目指している対等なメンバーなんです。

選手は自分のパフォーマンスをコーチに見てもらって、客観的なフィードバックを得ることでパフォーマンス向上を目指します。その先に達成感やメダル獲得などの結果があり、そこで優越感を抱いたり自己肯定感を高めたり自身のキャリアを拓いたりするわけです。

コーチは選手に助言・指導をして、選手のパフォーマンス向上を目指します。その先に達成感や指導者としての指導実績の獲得などの結果があり、そこでいろんな意味で幸せを感じるわけです。

 

選手もコーチも共に、「選手のパフォーマンス向上」というプロジェクト(←大袈裟な表現ですが…)の一員で、対等な関係なんです。一心同体と言い換えてもいいかもしれません。

 

選手もコーチもお互い納得した上で、相手を選ぶわけですよ。「選手のパフォーマンス向上」という同じ目標を目指すパートナーとして。

どちらかが一方的に与えて、どちらかが一方的に受け取る関係ではありません。どちらも相手に与えて、どちらも相手から受け取っている。選手とコーチって、そういう関係ではないでしょうか。

 

 

★★★

 

 

ただし、コーチは選手を思うがままに動かすことはできません。試合本番、コーチにできるのは「選手が途中で放棄せずにやる」のを信じることだけです。

 

 

それなのに、試合本番で選手が途中で勝つこと(=最大限のパフォーマンスを発揮しようとすること)を諦めてしまったとしたら…

それって、コーチからしたら許せないことだと思うんです。たぶん裏切られた気持ちになると思います。「私たちの夢はなんだったの?」「ここまで一緒に戦ってきたんじゃないの?」「なぜ途中で放棄するの?」って。

 

 

途中で放棄せず、それでも選手がミスをして負けてしまったとしたら、それは仕方のないことです。

でも、途中で放棄されたとしたら「仕方ない」で済ますことはできない。本番までの道のりが険しければ険しいほど。

 

「本番でミスをして負けること」と「途中で放棄して負けること」の間には、雲泥の差があります。

 

 

★★★

 

 

今回のフィギュアスケートの件で言うと、ドーピング問題という大変な事情があったので、僕がもしエテリコーチの立場なら演技直後にあのような言葉はかけることはなかったと思います。

でも一方で、選手に途中で放棄されるつらさを僕自身感じたことがあるので、エテリコーチの気持ちもわからなくはないなあ…とも思います。

 

 

ぜひ「選手とコーチの関係」に関するみなさんの考えを聞かせてください。

 

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