【ソフトテニス】

【508ページ目】ソフトテニスは野球とサッカーの中間【もちおのソフトテニスノート】

//もちおのソフトテニスノート

//2021年6月6日(日) 第508号

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こんにちは。今日は、ソフトテニスという競技の特性について書いた過去のメルマガ記事を加筆修正しながら再掲させてもらいます!

 

 

静のスポーツと動のスポーツ

僕は指導者として、よく「選手をどのように導いていくのが良いのか?」を考えます。その際、「ソフトテニスという競技はどんな競技なのか?」について意識的に問い直すようにしていて、最近思うようになったのが「ソフトテニスは野球とサッカーの中間に位置するスポーツだ」ということです。

 

野球は「ピッチャーがボールを投げてバッターがスイングする」のをひたすら繰り返すスポーツです。

1つ1つのプレーは明確に区切られています。僕は野球について全然詳しくないのですが、おそらく長くても1つのプレーで1分以上かかることはないと思います。1つのプレーが終わったら、次のプレーを開始するためにピッチャーにボールを渡し、次のバッターがバッターボックスに入ります。つまり、「プレーをしていない時間」が明確に存在します。また、ピッチャーがボールを投げるところから必ずプレーがスタートするので、基本的にはプレーの始まり方は同じです。

 

このような特性を「動」か「静」という言葉で表現すると、野球は「静」のスポーツと言えるでしょう。「静」のスポーツでは、戦術を考えることと、考えた戦術を適切に・正確に実行することが勝敗を大きく分けるはずです。

 

一方、サッカーは「状況がめまぐるしく変わる中でプレーをする」スポーツです。ボールがラインを割った時やファールの時などのようにプレーが止まる瞬間はありますが、むしろそれらは例外的な場面として位置づけられていて、基本的にはノンストップで連続的にプレーが行われます。ゴールが決まればピッチの中央からプレーを再開することになりますが、サッカーではほとんど得点が決まらないことを考えるとそれも例外的。フリーキックやスローインでプレーを再開する時の形は多様です。

 

このような特性を考えると、サッカーは「動」のスポーツと言えると思います。「動」のスポーツでは、めまぐるしく変わる状況を把握し、その時の状況に応じて柔軟に・即座に戦術を練って行動できることが勝敗を大きく分けるでしょう。

 

 

では、ソフトテニスは「動」なのでしょうか?それとも「静」なのでしょうか?

 

 

ソフトテニスは野球とサッカーの中間

僕は、ソフトテニスは野球とサッカーの中間に位置する、「動」と「静」をあわせ持ったスポーツだと思っています。

野球のように1つ1つのプレーは明確に区切られていて、落ち着いて考える時間がある一方で、いざラリーが始まるとサッカーのようにその場その場で柔軟に・即座に判断して対応していくことが求められます。プレーの始まり方は「誰がサーブを打つか?」×「誰がレシーブを打つか?」に応じて4通りの形に分けられるので、サッカーほど多様ではありませんが野球よりも多様な形でプレーがスタートします

 

つまり、ソフトテニスは「動」の要素も「静」の要素もあるスポーツなのです。

 

 

この前提に立つと、ソフトテニス選手は

  1. 事前に戦術を練る能力
  2. 事前に練習した戦術を正確に実行する能力
  3. プレーとプレーの間に戦術を考える能力
  4. プレーの最中に柔軟に・即座に対応する能力

を身につける必要があるということが言えると思います。

 

 

ところが、(ここからは僕の感覚がより強く押し出された話になりますが、)ほとんどの選手は③を軽視している気がしています。

 

つまり、練習してきたことを試合で発揮することはできるけど柔軟性がない選手(①②偏重)か、

特に戦術は考えていないけど状況に応じて(悪い言い方をすれば「その場その場でなんとなく」)試合をする選手(④偏重)ばかりに思えてならない、ということです。

 

そしてこれも僕の100%感覚の話ですが、男子は④偏重、女子は①②偏重になりがちです。

 

 

せっかく「動」と「静」をあわせ持ったスポーツなのに、その醍醐味を活かしきれていないのが今のソフトテニスなのではないでしょうか。中高生の指導現場で、「プレーとプレーの間に戦術を考える能力」のことを考えた指導がどれくらい行われているのでしょうか…?

 

プレーとプレーの間にある短い【静】の時間に戦術を考え、その戦術を駆使しながら【動】の時間を制す。

 

もちろんそのような能力を伸ばすのが難しいことは百も承知ですが、指導者として、そういう選手を輩出するための努力を怠ってはいけないと思っています。

 

えらそーにすみません!!!!

 

以上です!じゃ、またねー!!

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