ソフトテニスの素振りについて考えたことを書きました!
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ソフトテニスの素振り
先に結論を言うと、僕は
ソフトテニスの素振りには効果がある!
って思っています。
ですが、最初は(っていうか結構長い間)「素振りなんて別にやらなくても良いでしょ」って思っていました。
っていうことで、この記事では
- 素振りをやる意味はないと思っていた理由
- やっぱり重要かもって思うようになった理由
について説明します!
やる意味はないと思っていた
もともと、あんまり素振りは重視していませんでした。
「ソフトテニスはボールを打ってナンボでしょ!」っていう感覚だったからです。
僕自身、中学生の時に素振りをたくさんやらされた経験はあまりなくて、入部直後からたくさんボールを打たせてもらっていました。
その結果、「オレら、他の中学校よりも上手くない?」って感じだったんです。(本当に上手かったかどうかはさておき)
で、この「ボールを打ってナンボでしょ」っていう感覚自体は、今でも間違っていないと思っています。
「素振りは大事だ!」って言う人達って、「素振りはフォームを固めるためにやるんだ!」っていう考えですよね。
でも、この考えに対して、(素振りは重要かもって思うようになった今でも)僕はわりと否定的です。
ソフトテニスって、同じフォームで打ち続けるのってムリなんですよ。
だから、「フォームを固める意味なくない?」と。
まとめます。
- (1)ソフトテニスはボールを打ってナンボ
- (2)そもそも同じフォームで打ち続けるのはムリなんだから、フォームを固める意味はない
っていう2つの理由で、素振りをやる意味はないと思っていました。
やっぱり重要かもって思うようになった
ですが、やっぱり素振りって重要なのかも?って思うようになりました。
先に結論を言うと、
素振りは、
- ラケットのスイングスピードを上げて、エネルギーを大きくする
- スイング軌道を安定させて、エネルギーの伝達ロスを少なくする
ために重要かも
って今は考えています。
こう考えるようになったのは、コロナ自粛の中でボールを打つことができなくなったことがきっかけでした。
そんな中でどうやってソフトテニスの練習をするか?って考えたら、「素振りしかないか?」って思うようになったんです。
で、素振りについてよくよく考えてみたところ、同じ「道具でボールを打ち返す」スポーツである野球では、素振りがかなり重視されていることに気づいた。
「野球は素振りを重視しているんだから、ソフトテニスでも重視するべき」
っていうようなロジック(「あの人はこうやってるんだから、こうやるべきなんだよ」みたいな考え)は僕はあんまり好きじゃないので、
素振りがなぜ重要なのか?を論理的に考えてみることにしたんです。(暇人)
ソフトテニスを物理的に考える
ソフトテニスは、ラケットを使ってボールを飛ばすスポーツです。
ボールを飛ばすためにはエネルギーが必要で、ボールが飛ぶのに使えるエネルギーは2つ。
- 飛んでくるボールのエネルギーを反発させる
- スイングしたラケットのエネルギーをボールに伝える
素振りは②に関連するので、スイングについて考えます。
エネルギーを大きくするためには、ラケットのスイングスピードが重要
物理の式で言うと、ボールに伝わるエネルギーは
1/2 × (ラケットの重量) × (ラケットの速度)の二乗
になります。
ラケットの重量はスイング時に変化はしません。
なので、ボールに伝わるエネルギーを増やすには、ボールを遠くに飛ばすには、
ラケットのスイングスピードを上げることが本質である
っていうことになります。
ただ、エネルギーの伝達ロスが生じることも考えなければいけません。
エネルギーの伝達ロスを小さくするためには、スイング軌道を安定させることが重要
例えば、しなるラケットの場合、しなることでエネルギーが失われるので、当然ボールに伝わるエネルギーも少なくなります。(だからトップレベルの選手は、エネルギーロスが少ない「硬いラケット」を使っている)
また、ラケット面の中心(スイートスポット)から外れたところでボールを打つと、エネルギーロスが生まれます。
さらに、スイング時にラケットがブレてしまったり、かすれたヒットになってしまったりすると、エネルギーロスが生まれます。
このように、エネルギーの伝達ロスはあらゆるところで起こるのです。
このエネルギーロスを少なくすればするほど、加速したラケットが持つエネルギーを効率的にボールに伝えることができて、ボールは飛びやすくなる、
っていうことになります。
素振りの効果
素振りは、
- ラケットのスイングスピードを上げて、エネルギーを大きくする
- スイング軌道を安定させて、エネルギーの伝達ロスを少なくする
ために重要だと思います。
テニスコートの上でボールを打ち返す練習をしている時に、ラケットのスイングスピードを上げることってなかなか意識できないですよね。
また、テニスコートの上でボールを打ち返す練習をしている時に、スイング軌道を意識するのって難しいですよね。
以上、物理的に考えてみると、「素振りの効果はありそうだ」ってことになります。
ソフトテニスの素振りの練習のやり方
じゃあ、とりあえず素振りをやりまくればいいのか?っていうと、そういうわけではないと思います。
- (1)ソフトテニスはボールを打ってナンボ
- (2)そもそも同じフォームで打ち続けるのはムリなんだから、フォームを固める意味はない
っていうのは、それなりに正しいと思うんです。
ってことで、素振りの練習のやり方(注意点)をいくつか提案します。
①素振りばっかやるのはNG
素振りばっかやるのはNGです。
ボールを打たないことには、ボールが入る打ち方なのかがわからないので。
ソフトテニスはボールを打ってナンボです。
②スイングスピードを上げる工夫
素振りをやるなら、スイングスピードの向上にフォーカスしたいです。
ラケット面にビニール袋を付けて、空気抵抗を増やしてスイングすると良いかもしれません。
こういうケースを付けて素振りをするのも、結構有名な素振りの練習方法です。
場所が狭くてラケットを振り回すのが難しい場合は、タオルを振るのもあり。
③インパクトで止める
エネルギーの伝達ロスを生まないようにするために、インパクトはフラットに(垂直に)したいです。
なので、素振りをしてインパクトの瞬間にピタって止める練習をします。
ピタって止めた時に、ラケット面が垂直になっていることを目で確認します。(上を向いていたり下を向いていたりしがち。そうすると、伝達ロスが生まれる。)
④いろんな体勢で素振りする
同じフォームで打ち続けるのはムリだからこそ、
いろんな体勢で素振りをしてみるのもアリだと思います。
結局、体勢が崩れてもスイングスピードが速くてスイング軌道が安定していれば、ボールは問題なく飛ぶはずです。(物理的に考えると)
あえて体勢を崩して、その状態で素振りをしてみると試合につながる素振りになるかも。
まとめ
- ソフトテニスはボールを打ってナンボ
- そもそも同じフォームで打ち続けるのはムリなんだから、フォームを固める意味はない
でも、
- ラケットのスイングスピードを上げて、エネルギーを大きくする
- スイング軌道を安定させて、エネルギーの伝達ロスを少なくする
ために、素振りは重要っぽい。
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