//もちおのソフトテニスノート
//2021年6月7日(月) 第509号
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こんにちは。
時期的に、中学1年生が入部して1ヶ月ほど経った時期でしょうか。そろそろ前衛になるか後衛になるかを真面目に考え出す時期だと思いますが、ここでネックになってくるのがスマッシュの技術。
今日は、スマッシュの技術の大前提となる「スマッシュを打つ時のグリップの握り方」について話をしようと思います。
スマッシュのグリップ

スマッシュを打つ時のグリップの握り方は、コンチネンタルグリップ一択です。
⇒Roger Federer Overhead Smash in Slow Motion

ソフトテニス界では「打ちにくかったらウエスタングリップでもいいよ」「イースタンは難しいからセミイースタングリップでいいよ」みたいな雰囲気が流れていますが、ダメです。コンチネンタルグリップの方が得られるメリットが多く、明らかに実戦向きだからです。
こうやって一つのやり方を強制するようなことを言うと、「いやいや、打ち方は人それぞれでいいでしょ。だって一人一人体つきが違うんだから。」って反論する人がいます。
ですが、僕たちは一人一人微妙な違いがあるとはいえ、同じ「人間」です。人間の体の構造はほぼ共通している以上、「人間に適した打ち方」があって然るべきです。実際、例えば人間はみんな同じように歩きますし、同じように走りますよね(もちろん細部を見れば一人一人微妙な違いはありますが、人間はおおむね同じ歩き方・走り方をします)。
つまり、「打ち方は人それぞれでいい」という言葉は決して間違ってはいないけれど、「自分に合った打ち方」は「人間に適した打ち方」を実行した先にあるものだから、「人間に適した打ち方」を考えず最初から「打ち方は人それぞれでいい」という言い方をするのは間違っている、ということです。
スマッシュはコンチネンタルグリップで打つべき理由
では、なぜスマッシュを打つ時のグリップはコンチネンタルグリップにするべきなのか?についてです。
①ラケットのスイングスピード(ヘッドスピード)を上げやすいから
頭の上で縦にラケットを振ってボールを打つ技術がスマッシュです。
体の横で横に振るフォアハンドストロークの場合、頭から腰へ垂直に設定した軸を使って体を回転させることが、ラケットのスイングスピードにそのまま寄与します。
https://www.youtube.com/watch?v=wTN_nNCC0KE
しかし、スマッシュの場合、頭から腰へ垂直に設定した軸を使って体を回転させることが、ラケットのスイングスピードにそのまま寄与するわけではありません(だってスマッシュは頭の上からラケットを縦に振るから)。

そこでスマッシュの場合は、スイングスピードを上げるためにストロークの時とは違う要素を考える必要があります。で、それが内旋・回内の動きです。内旋・回内の動きを最大限に使うことによって、ラケットのスイングスピードを上げることができます。

そして、内旋・回内の動きを最大限に使おうと思ったら、コンチネンタルグリップで握ることが必要になります(文章化するのが難しいのですが…実際にラケットを持って試してもらえれば、ウエスタングリップの場合は特に回内の動きが使いにくいことがわかってもらえるはずです)。
②頭の後ろでも打ちやすいから
また、コンチネンタルグリップの場合、頭の後ろで打つ時でもラケット面を下の方に向けやすくなります(これも実際にやってみたらわかると思います)。
ウエスタングリップの握り方で頭の後ろにあるボールを打とうとすると、ラケット面がどうしても上を向いてしまいます(ぜひ実際にやってみてください)。つまり、ギリギリ取れるかどうかのボールをウエスタングリップでスマッシュしようとすると、アウトしやすくなってしまうということです。
以上です!じゃ、またねー!!
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