//もちおのソフトテニスノート
//2021年5月30日(日) 第501号
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昨日は、前衛は「自分を見せる」ことと「自分を見せない」ことの使い分けを求められる…って感じの話をしました。
今日はその前提となる「見る」ことについての話です。「ボールを見る」ことと「前衛を見る」ことについての話。
ボールを見る
雁行陣でのダブルスを想定すると、選手は試合中に次の3つを見ることが求められます。
- ボール
- 相手前衛
- 相手後衛

ボールを見ることが必要なのは当然。
相手前衛を見ることの重要性もわかりやすいです。相手前衛を見ることができれば、相手前衛にボレー・スマッシュされにくくなります。
さらに相手前衛だけでなく相手後衛も見ることができれば、コートのどこに打てばいいのか?がわかります。
このように選手は試合中にボール・相手前衛・相手後衛の3つを見ることが求められるわけですが、人間の目ではどれか1つに焦点を合わせることしかできません。つまり、人間の能力では、1つを注視することはできるけど残りの2つは周辺視野でボヤけた状態で見るしかないということです。
となると、3つのうちどれに焦点を合わせるか?を決めなければいけません。
んで、おそらくほぼ100%の人が基本的にはボールに焦点を合わせてプレーをしているはずです。ソフトテニスはボールのやり取りをする競技なので。つまり、相手前衛と相手後衛は周辺視野でボヤけた状態で「見る」ことになるわけです。
…ここまでは当たり前の話。もうちょっと突っ込んで考えます。
前衛を見る
安易な失点を防ぐという観点で考えると、相手後衛を見ることよりも相手前衛を見ることの方が優先順位が高いと言えます。ということで、ここからは「ボールを見る」ことと「前衛を見る」ことの2つに限定して考えていきます。

人間は同時に2つ以上のものを注視することはできない
→ボールに焦点を合わせる
→ボールは(ある程度)ハッキリ見える
→周辺視野で相手前衛を見る
→相手前衛はボヤけた状態でしか見えない
こう考えると、「前衛を見えにくくする方法」として2つの方法が思い浮かびます。
- (1)ボールをより注視しなければいけない状況に追い込む
- (2)周辺視野で前衛を捉えにくい状況に追い込む
相手を上記の状況に追い込むことができれば、相手は「前衛を見る」ことができないわけですから、自分の前衛が勝負を仕掛けやすくなるはずです。
(1)ボールをより注視しなければいけない状況に追い込む

ボールをよく見ないと返球しにくい場面
(例)
- 速いボールが飛んできた時
- 変化の激しいボール(曲がるボール)が飛んできた時
他にもありますかね????
(2)周辺視野で前衛を捉えにくい状況に追い込む

要は「ボールを注視した時の視界」の中に相手前衛の姿が入らないようにすればいいわけです。そうすれば周辺視野で前衛を捉えられなくなります。
視線の外し方は4つしかありません。上に外すか、下に外すか、左に外すか、右に外すか。
…どうやって視線を外せばいいのでしょうか?ぜひまずは自分で考えてみてください!自分の頭で考えることが、前衛力の向上につながるはずなので(※前衛は練習をたくさんやれば上手くなるポジションではない。「考え方」が重要!)。
次回は、超重要な「死角」についての話です。
今日は以上です!じゃ、またねー。
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