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【383ページ目】リスクをとるのが怖い病

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//もちおのソフトテニスノート

//2021年2月1日(月) 第383号

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先日、裏Stepのメンバー(高校生)とその高校の選手と一緒に練習をしました。長いこと中学ソフトテニス界に身を置いていた僕にとって、ハイレベルなソフトテニスは本当に久しぶりで、いろんな意味で本当にキツかったです。

https://twitter.com/softenisuke/status/1355485656193982471

 

試合の中で感じたのは、「リスクをとる怖さ」でした。この感覚を久しぶりに思い出した。

指導・コーチングをするうえで「リスクテイク」は重要な観点だと思うので、この学びを記事に残しておこうと思います。

 

65点のボールを打ってしまう

一言で言うと、僕はビビっておりました。高校生との試合の中で、攻撃のボールを全然打つことができませんでした。リスクをとって攻めのボールを打つ…っていうのが怖かった。中学生と試合をする時には怖がらず・緊張せずに打てていたのに。

 

例えばレシーブ。ファーストサーブのレシーブもセカンドサーブのレシーブも、相手を攻撃するために(=リターンを得るために)、リスクをとってバウンドの頂点でタイミング早く・高い打点で本当は打ちたい。でも、ミスするのが怖くて打点を落としてしまうんです。

その結果、自分の中で65点くらいのボールを打ってしまう。確かにミスの確率は下がったと思います。んが、当然そんなボールは高校生相手には通用しませんでした。

 

 

リスクをとれなかった理由

なんでリスクをとれなかったのか。ミスを恐れず、80点、90点のボールを打つことができなかったのはどうしてなのか。

 

ポイントは、「中学生と試合をする時には怖がらず・緊張せずに打てていた」という事実。

 

もちろん、中学生に比べて高校生の方が(例えセカンドサーブだったとしても)ボールのスピードが速かった→時間的余裕がなかった…という理由はあると思います。

 

が、それと同時に、いや、おそらくそれ以上に

  • 相手は凡ミスで簡単にポイントをくれる相手ではなかった
  • 「ミスっても次取り返せばいいや」って思えるほど、1ポイント取るのが簡単ではなかった
  • ポイントカウントに余裕がないことが多かった

という理由が大きかったように思います。

 

つまり、「この1球」の重要度が常に大きかったということ。その結果、「”この1球”でミスをするわけにはいかない!リスクはとれない!ミスをしない選択肢をとるしかない!」って思ってしまったわけです。

 

 

実際、セカンドレシーブを打つ前に何度も

「高い打点でタイミング早く打ち込んでレシーブから攻めよう」

「でもやっぱりそれでミスったらもっと最悪なことになるから、とりあえずコートに入れる方を優先しよう…」

っていう思考になりました。情けない。でもマーーーーーーーーージでリスクをとるのが怖かった。

 

 

…じゃあどうすればよかったのか?

 

 

失敗しても大丈夫な状況を作る

リスクテイクできるようにするためには、もちろん練習して技術を磨いてミスをしないようにすることも大事だし、メンタルを磨いて勇気を持つことが大事だと思います。

が、おそらくその観点だけでは不十分。「試合の中でいかに精神的に優位に立つか?」「リスクテイクできる状況をいかに作り出すか?」という観点を持つことが必要です。

 

具体的には、2ポイントリードの状況をどうやって作り出すか?ということかな、と。高校生と試合をした時も、ポイントカウント2-0、3-1の時は「ミスってもまだリード状況は続くし…」ってことでリスクテイクしようと思えたので。

 

ごくごく当たり前のことを言っていますが、「リスクテイクできる状況をいかに作り出すか?」という観点は超重要なんです。ビジネスでもなんでも、失敗したらとんでもないことになる状況でリスクテイクをするのは無謀

リスクテイクして仮に失敗しても大丈夫…っていう状況があるからこそ、人間はリスクテイクできるわけです。

 

ということで、指導者・コーチは、子供が弱気になっている時に「勇気を出して打とうよ!」って言うだけでなく(もちろんこの声かけも必要だと思います)、そもそも「勇気を出して打てる状況を自分で生み出す方法」を身につけさせなきゃ!って考えるべきなんだと思います。

以上です。あー、まじで試合が怖かった。。。あの緊張感は久しぶりで楽しかったです。じゃ、またねー!

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