//もちおのソフトテニスノート
//2020年7月19日(日) 第186号
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こんにちは。もちおです。
今回は、ラリーを続けるコツ(ミスを減らすコツ)についてです。
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ネットを減らす
ラリーを続ける(ミスを減らす)にあたって、減らしたいのがネットのミス。
アウトボールは相手前衛が触ってくれる可能性があるけれど、ネットボールは相手前衛が触る余地がない。だからネットのミスだけは避けよう、っていうよくある話です。
ネットすれすれのボールを打つからネットする
じゃあなんでネットをするのか?っていう話になるんだけど、僕は「ネットすれすれのボールを打つから」という理由が結構大きいと思っています。
ボールを打つ人は「こういう弾道(軌道)でボールを打とう」ってイメージをしてボールを打ちます。(そもそもこのイメージがなくて、適当に打っている人が一定数いるけど)
で、そのイメージに対して、実際に打ち出されたボールの弾道(軌道)にはズレが生じます。
このズレが小さい人が「うまい人」なんだけど、「ズレがまっっっっったく生じないようにしよう」って思いすぎるとシンドいです。
「ズレは生じるものだ」って自分の能力を低く見積もるというか、ある程度のズレを最初から受け入れるようにするのが賢いです。
ところが、ボールを打つ人がそもそも「ネットすれすれの低いボールを打とう」というイメージを持っていた場合、実際の打球が下方向にズレた時にボールがネットにかかりやすくなってしまいます。これが、ネットミスが多い人の特徴。
弾道が高いボールを打つ
って考えると、弾道が高いボールをイメージして打てば、ネットミスを減らせそうってことになります。高いボールをイメージしていれば、下方向にズレが生じたとしてもネットにかかる確率を低くすることができるからです。
僕が東京女子体育大学のOGさんのコーチによく言われたのが、「ネットからラケット1本分の高さを通すように打て」です。
そうすれば下方向に弾道がズレてもネットしにくいし、副作用として深いボールになりやすくもなります。アウトする確率は少し上がるかもしれませんが、トータルで見ると良いことの方が多いのです。
そして実際、2019年の世界選手権予選や全中の試合を見ても、「後衛はネットからラケット1本分の高さでラリーをするのが基本」っていう印象を受けました。(中高生が抱くイメージとは違って、実はネットすれすれのラリーを常にしているわけではない)
練習方法
となると、「ネットからラケット1本分の高さを通す」練習をする必要があります。ネットミスを減らしてラリーを続けられるようにするためには必須のスキル。
練習方法は、「乱打の中でイメージする」「ネットからラケット1本分の高さにテープを張って、そこを狙う」などの練習方法がありますが、僕がここで提案したいのは別のやり方です。
高さをコントロールする練習
実際に過去にやったのが、3種類の高さを打ち分ける練習です。
1本打ちの要領でサービスラインから手出しで球を出して、それを
- (1)ネットすれすれのボール(ネットインを狙う)
- (2)ネットからラケット1本分の高さのボール
- (3)中ロブ
で打ち返すという練習。(合計6球で、(1)→(2)→(3)→(1)→(2)→(3)という順番で打つ)
(2)のネットからラケット1本分の高さのボールだけをひたすら練習するのではなく、複数の高さのボールも同時に練習することで、高さをコントロールする感覚を養うことが狙いです。
実際、1つのことをひたすらやるよりも、いろんなことをやった方が結果的に技術が向上するという研究結果があるみたいです。
確かバドミントンの研究だったんですけど、バドミントンのサーブを1種類だけひたすら練習する群と、何種類かを同時に練習する群とに分けて、それぞれ同じ時間練習したところ、何種類かを同時に練習した群の方がコントロールが良かった(「1種類だけひたすら練習した群が狙ったコース」を狙わせたのにもかかわらず)ようです。
ということで、複数の高さのボールを同時に練習することで、(2)のネットからラケット1本分の高さを狙う感覚を身につけさせることを目指します。
「シュートボールの高さをコントロールする」っていうのは、中学校の一般的なソフトテニス部だと盲点になっている部分で、それがチームとしてのネットミスの多寡につながっていると僕は思っています。ネットミスが多いチームはやってみるべし!です。
ポイントは、「人間はミスをしてしまうものだ」ってことを受け入れた上で、ミスを減らすための設計をする、ということです。(テストの目標点数の設定も同じ考え方をすると良いと思っています。目標を達成できない人は、ケアレスミスでの失点を0点と仮定してしまう。ケアレスミスをしちゃうのが人間、ってことがわかっていない)
今日は以上です!ではでは。
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