本記事は、裏Step(ソフトテニス競技者育成”裏”プログラム)のメルマガの記事です。
ファーストサーブのコース甘すぎ
//もちおのソフトテニスノート
//2020年12月04日(金) 第324号
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昨日、中学生と試合をしました。
その試合の中の、後衛サーブ後衛レシーブの時のサーブについて思うことがあったので、忘れないうちにそのことについて書いておこうと思います。
後衛サーブ後衛レシーブ
相手は後衛が中学2年生で、前衛がジュニアあがりの中学1年生。に対して、こちらは後衛が僕、前衛がコーチの高校生というペア。
後衛サーブ後衛レシーブの場面です。
中学2年生の後衛がファーストサーブを打ちました。ファーストサーブのコースは大体このあたり。レシーバーのフォア側で、そこまで角度がついているわけではないっていうファーストサーブです。
そのサーブに対して、僕はストレートにレシーブ。前衛の横を抜くレシーブを打って、ポイントを取ることができたんです。(相手前衛はストレートを守る動きはしていなくて、甘いクロス〜ミドルあたりをボレーしようとする動きをしていたと思います。ファーストサーブが入ったから、攻撃的な動きをしようとしたんだと思う。)
このようなプレーが、2回ありました。ほぼ同じ状況。サーブのコースも、相手前衛の動きも、僕のレシーブもほぼ同じ。
で、「これはメルマガのネタになるなあ」と思ったのですw
サーブのコース
このプレーの一番の問題はサーブのコースだったと思います。
レシーバーがほぼ動かずにフォアハンドで打ててしまう「打ち返しやすいサーブ」だったんですよね。
ファーストサーブだからそれなりに速さはあるんだけど、、、コースが甘いから簡単にストレートに打ててしまう、そういうファーストサーブ。
中学生的には、ファーストサーブがそんなに入らないから「ファーストサーブが入る=攻撃のチャンス」って感じの感覚だったのかもしれません。だから、前衛は甘いクロス〜ミドルあたりをボレーしようとする動きをしていたのかも???せっかくの”チャンス”だもんね。
んが。
本来、自分の後衛がファーストサーブを入れてくれたとしても、相手レシーバーがほぼ動かずにフォアハンドで打ててしまう「打ち返しやすいサーブ」だった場合は、ディフェンスの意識を強く持たなきゃいけないと思うんです。だって、そのサーブは攻撃になっていないから。(ものすごいスピードが速いサーブだったら別の話だけど)
「ファーストサーブが入る=攻撃ができている」じゃないんです。
後衛サーブ後衛レシーブの戦術
もしファーストサーブから正クロスボレーをするという戦術をとりたいなら、ファーストサーブのコースは超重要。
んで、よく言われるのは「ミドルを狙う!」ですが、このミドルのサーブについて深く考えてみたい。
大きく分けて、「ミドルのサーブ」は3種類あると思っています。
- 相手レシーバーが回り込んでレシーブすることになるミドルサーブ
- 相手レシーバーが回り込むかバックで打つか悩むことになるミドルサーブ
- 相手レシーバーがバックでレシーブすることになるミドルレシーブ
【ソフトテニスの戦略】ファーストサーブのコース(3種のミドル)【村上林ペア】
もしファーストサーブから正クロスボレーをするという戦術をとりたいなら、相手レシーバーが「回り込みながらレシーブをする」という状況を作りたいです。
「回り込みながらレシーブをする」ことになれば、打点が体に近くなって、引っ張り(右利きの場合は正クロス)にボールを打ちやすくなるからです。
つまり、ファーストサーブから正クロスボレーをするという戦術をとりたいなら、「相手レシーバーが回り込んでレシーブすることになるミドルサーブ」を打つのが良いんです。
これよりも厳しすぎるサーブを打ってしまうと、相手はロブで逃げてきてしまうかもしれない。これよりも甘いサーブを打ってしまうと、相手はストレートを抜いてくるかもしれない。
前衛に正クロスボレーをさせたいなら、相手が正クロスについ打ちたくなるような、絶妙な加減のサーブを打つ。これが本当に難しい。
でも、頭が良くて上手い後衛はこういうことを考えてプレーをしているんですよね。本当に上手い選手は、どのコースを狙うか?にちゃんと根拠があるんです。まじすごいです。
まとめ
まとめると、「なんでそのコースにボールを打つのか、よーーーーーーく考えよう!」ってことです。
「2人で1本」は偶然生まれるわけじゃない。
ファーストサーブ1つとっても、いろんなコースが考えられます。「いろんなコースを、自分なりの根拠を持って打ち分けよう!」っていう意識で練習することが、その選手を上達に導くんだと思っています。
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