ソフトテニスの伝統的なテイクバックって間違っているんじゃない?
っていう記事です。
本記事は、裏Step(ソフトテニス競技者育成”裏”プログラム)のメルマガの記事です。
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ラケットヘッドを後ろに向けるテイクバックは非合理的?
//もちおのソフトテニスノート
//2020年11月7日(土) 第297号
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以前Twitterで「テイクバックってどうするのが基本なんですか?」という質問をいただいたのですが、自分自身まだよくわかっていなくて、言語化することができませんでした。
が、いろいろ勉強するなかで最近、こうじゃないかな?ってのがわかってきたので、今回はフォアハンドストロークのテイクバックについて、考えたことをまとめようと思います。
※今回は「スイングスピードを上げる」という視点で考えた内容です。
まず大前提として、
ラケットスポーツでは、スイングスピードを上げることが重要
です。
というのも、スイングスピードを上げることができれば、より大きなエネルギーを生み出すことができるからです(生み出されたエネルギーはボールの速度と回転量に分配されます)。
となると、
ラケットのスイング動作に支障をきたすテイクバックではいけない
ということになります。
じゃあどうなったらスイング動作に支障をきたしてしまうのか?
。。。
。。。
「力み」です。腕に余計な力が入ってしまうと、スイング動作に支障が出てスイングスピードが上がりません。「力を入れているはずなのにボールが飛ばない!」っていう人が陥っているのがこれ。(#僕です)
つまり、「スイングスピードを上げるためには、余計な力が入っていないテイクバックにするべき」ということです。
じゃあ、余計な力が入っていないテイクバックとは何なのか???
余計な力が入っていないテイクバック
それは、「人間の体の構造的に自然な形のテイクバック」です。言葉で説明するのがヒジョーに難しいのですが、腕をヘンにひねっていない状態ってことです。
腕をダランと下ろして、”自然な”状態で立ちます。そこから腕を胸のあたりまで”自然に”上げると、たぶん手のひらは斜め向き(やや下を向いた状態)になるはずです。
この形が「人間の体の構造的に自然な形」だと思います。余計な力が入っていない形。
で、その状態でラケットを握ると、、、、ラケットヘッドが前を向きますよね(フォアハンドストロークで考えると、ラケットヘッドが相手の方向=ネットの方向を向くはず)。
少なくとも、ラケットヘッドが後ろを向くような形にはならないはずです。もしラケットヘッドが後ろを向く形になっていたとしたら、腕をひねっているはず(=余計な力が入っているはず)。
ここで、硬式テニスのプロ選手の動画を見てみましょう。↓
フェデラー、ジョコビッチ、マレー、ワウリンカ、ツォンガのフォアハンド(スロー動画)
【テニス】フェデラーのフォアハンドのスローモーション プレー集【フォアハンド】
ラケットヘッドが前を向くテイクバックになっていますよね。おそらく、これが最も余計な力が入っていない”自然な”形だからだと思います。余計な力が入っていないから、ラケットのスイング動作に支障をきたすことがない。で、結果的に、スイングスピードが速くなるってことです。
んで。
ソフトテニス界にも似たような選手がいました。韓国のキムドンフン選手です。
韓国代表 キムドンフン選手の乱打 ソフトテニス Soft Tennis
彼も、ラケットヘッドが前を向くような形でテイクバックをしています。
そして。
船水颯人選手。彼は中高生の時は腕をひねったテイクバック(ラケットヘッドが後ろを向くテイクバック)をしていました。
が、ここ数年で硬式のプロがやっているような、ラケットヘッドが前を向いたテイクバックに変わったんです。
なぜ変えたのか?、、、、その方が合理的だと考えたからでしょう。
ちなみに、上松選手も同じようなテイクバックです。
【ソフトテニス】熱すぎるシングルス!!広岡宙選手vs上松俊貴選手のナイスプレー集【2019茨城国体】
まとめ
ラケットスポーツでは、スイングスピードを上げることが重要
→ラケットのスイング動作に支障をきたすテイクバックではいけない
→人間の体の構造的に自然な形(余計な力が入っていない形)のテイクバックをする
=ラケットヘッドが前を向くテイクバックをする
大事なのは、形をマネることではなく理屈を知ることです。ラケットヘッドを前に向けることを意識するのではなく、腕に余計な力が入っていないようにすることを意識するべし!です。
以上、テイクバックに関する僕の考えでした!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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