裏Step(ソフトテニス競技者育成”裏”プログラム)というオンラインチームを運営しているのですが、
その中の内容が全くわからないのもあれだと思うので、
裏Step内に投稿している記事をたまにブログにアップしています。
https://softtennis-blog.com/ura-step-202004
ということで、今回は裏Step内に投稿した
前衛のスタンスが狭くて、後衛のスタンスが広い理由
です。
ソフトテニス指導界一の指導・戦略を追究しています。
⬇️くわしくはこちらhttps://t.co/QdUw5OKDER pic.twitter.com/SYhV3UKOVm
— もちお🌸ソフトテニス (@softenisuke) July 11, 2020
タップできる目次
ソフトテニスのスタンスの広さ
//もちおのソフトテニスノート
//2020年9月6日(日) 第235号
——————————————-
こんにちは。もちおです。
ソフトテニスのスタンス(足の幅)で、「前衛は狭く」「後衛は広く」っていうのが一般的な考え方だと思いますが、
その理由を問われると「うぐぐ」となりがち。
んで、指導者としては「その人にとって動きやすい形だったら、どんな形でもいいんだよ」って言いたくなりますよね。
でもこれだと、例えば足を肩幅の3倍くらい開いて立っている選手が「僕はこれが動きやすいんです!」って言い出した時に、指導に困ることになります。
指導者としては「その人にとって動きやすい形だったら、どんな形でもいいんだよ」って言いたくなりますよね。
でもこれだと、例えば足を肩幅の3倍くらい開いて立っている選手が「僕はこれが動きやすいんです!」って言い出した時に、指導に困ることになる。
動きやすい基本原則みたいなのがあるはず
— もちお🌸ソフトテニス (@softenisuke) September 4, 2020
そこで、今日は構えの時の足の幅について僕なりに考えたことについて話をします。
※今日は昨日の記事の続きです。
(昨日の記事を読まれていない方は、先にそっちを読んでください)
【234ページ目:もちおのソフトテニスノート】前衛と後衛のスタンスの広さに関するみなさんの考え
前衛は(たぶん)3通りの動き方がある
結論を先に言うと、「前衛にはおそらく3通りの動き方があって、それぞれの動き方に応じて足の幅が選ばれる」です。一つ一つ説明します。
ってことで、前衛の動き方にはおそらく3通りの方法がある。
相手が打つ前に動き始める時(ポーチボレーなど)は、
(1)スタンスを狭くして体を傾ける方法
(2)スタンスを広げて足でぐいっとやる方法
の2つの流派がある。たぶん。相手が打ってから動き始める場合(その場にいる時)は、後衛と同じ要領 pic.twitter.com/QstNxMn0tG
— もちお🌸ソフトテニス (@softenisuke) September 5, 2020
【前衛】相手が打つ前に動き始める
まず、「相手が打つ前に動き始める」という動き方があります。ポーチボレーなどですね。
「前衛は相手が打つ前に動き始めないといけない」ということを明確にするために実際にざっくりと計算をしてみたのですが、相手が”打ってから”動き始めてポーチボレーを成功させるためには秒速13.7mで走ることが必要。無理です。(ウサイン・ボルトのトップスピードは秒速11.5mほど)
じゃあ、足の幅を広げたスプリットステップ(相手が打ってから動き始める時により効果を発揮する技術)を、前衛も使うべきなのか?
もちろん、ポーチに行く場合は「相手が打ってから動き始める」では間に合わない。詳しくは省略(画像みて)。(続) pic.twitter.com/iNKLaPNj4y
— もちお🌸ソフトテニス (@softenisuke) September 5, 2020
ということで、前衛には「相手が打つ前に動き始める」という動き方があります。そして、この動き方をする時のスタートの仕方は2種類の流派があるのかなと思いました。
①スタンスを狭くして体を傾けることでスタートする
②スタンスを広げて足でぐいっとすることでスタートする
んで、①と②のどっちの方が速いのか?は実験をしていないのでわかりません。
が、体を傾けて「おっとっと」って感じで動き始める①の方法は、下半身への負担が少ないというメリットがあると言えるはず(体の傾きで動きがバレやすそうだけど)。
一方、②の方法は、下半身への負担は大きいですが、体の傾きで動きがバレるということは少なそうです。
このように、①と②それぞれにメリットとデメリットがあって、でもどっちの方が速いのかは不明なので、2つの流派が存在することになったのだと思います。
【前衛】相手が打ってから動き始める
ただ、前衛は「相手が打つ前に動き始める」だけではありません。
相手がどこに打ってくるか?の予想ができない場合、その場にとどまって、んできたボールを”反応で取る”(相手が打ってから動き始める)ことになります。
これが③です。
③スタンスを広げてスプリットステップをすることでスタートする
この方法を取ると、地面からの力を得つつ横に動きやすくなります。(後述)
ダブル前衛の時などでよく見られる方法ですね。また、天皇杯で優勝しまくった高川経生さんは、この方法で構えていることが多かったように思います。
’17 全日本実業団ソフトテニス選手権大会 男子 準決勝 2-3
ちなみに、硬式テニスの前衛も③のやり方で動きます。
https://twitter.com/softenisuke/status/1301867089284784129
おそらく、硬式テニスではボールのスピードが速いので「相手が打つ前に動き始める」があまり成立しないからなのかな?と。相手が打ってから動き始めないといけない(近くのボールしか取れない)ので、③の方法で動くのが主流になった説。
【後衛】相手が打ってから動き始める
いったん、ここまでをまとめます。
前衛には
- スタンスを狭くして体を傾けることでスタートする(相手が打つ前に動き始める)
- スタンスを広げて足でぐいっとすることでスタートする(相手が打つ前に動き始める)
- スタンスを広げてスプリットステップをすることでスタートする(相手が打ってから動き始める)
の3種類の動き方がある。
じゃあ後衛はどうなのか?というと、前衛よりも時間的な余裕があるので「相手が打ってから動き始める」というので基本的には問題ありません。
なので、相手が打ってから動き始める場合にふさわしい「③スタンスを広げてスプリットステップをすることでスタートする」の動き方をするわけです。これが、後衛の構えの足の幅は広い、ということの理由なのかな、と。
足の幅を広くして行うスプリットステップ
じゃあそもそもスプリットステップとは何なのか?
スプリットステップは、地面からの力を得ながら動く方向を調整することができる技術だと思っています。
足で地面を押すことで、地面から押し返される力が生じます。この力(地面反力)を使って、動き始めます。そして、着地の時に膝をぐいっと曲げて着地の時間を長くすることで、その間に動く方向を調整することができるわけです。
https://twitter.com/softenisuke/status/1302202284135260160
んで、足の幅を広げると横向きの力を得やすくなります。
じゃあ何で足の幅を広げてスプリットステップをするのか?
おそらく、足の幅を広げることで横向きの力を得やすくなるからです。逆に上向きの力を得たかったら足の幅は狭い方が良いはずです。縄跳びを考えるとわかりやすい。(続) pic.twitter.com/wfH4FE7pxg
— もちお🌸ソフトテニス (@softenisuke) September 5, 2020
つまり、足の幅を広くして行うスプリットステップのポイントは2つ。
(1)横向き(左右)に早く動き始めることができる
(2)相手の打球を見てから方向を決める(調整する)ことができる
よーするに、相手が打ってから動き始める時により効果を発揮する技術ということ。だから後衛は足の幅を広くする。
つまり、足の幅を広くして行うスプリットステップのポイントは2つ。
①横向き(左右)に早く動き始めることができる
②相手の打球を見てから方向を決める(調整する)ことができる
よーするに、相手が打ってから動き始める時により効果を発揮する技術ということ。だから後衛は足の幅を広くする。(続)— もちお🌸ソフトテニス (@softenisuke) September 5, 2020
まとめ
まとめると、
- 前衛には「相手が打つ前に動き始める」という動きがあるので、「スタンスを狭くして体を傾けることでスタートする」というやり方が生まれることになった。
- が、後衛は基本的には「相手が打ってから動き始める」なので、「スタンスを広げてスプリットステップをすることでスタートする」というやり方が好まれる。
ということ。
これが、ソフトテニスのスタンス(足の幅)で「前衛は狭く」「後衛は広く」っていう考え方の背景にあるものだと思います。(そして、足の幅を広くとっている前衛がいることも、これで説明できる)
ここまで読んでくださった方は本当にありがとうございます。僕の予想だと、10人中9人は記事の最後まで到達せず「めんどくさっw」って感じで離脱していますw読んでくださって感謝。
今日は以上です!ではでは。
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