//もちおのソフトテニスノート
//2021年11月13日(土) 第576号
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ストレートボレーについて、まとめておきます。
タップできる目次
ストレートボレーのコツ・注意点
3歩のフットワーク
ストレートボレーをするためには、ボールをインパクトできる位置まで効率良く移動することが必要です。
そこで、一般的に推奨されているのが「3歩のフットワーク」です。
進行方向の逆の足から、3歩で移動します。
- 右利きのフォアボレーの場合は、2歩目が右足
- 右利きのバックボレーの場合は、2歩目が左足
になります。
2歩目をかかとから着地することで、2歩目でタメを作る
↓
ボレー
↓
3歩目の着地
重要なのは2歩目です。
フォアボレー・バックボレーの1歩目の位置について
高校生に「ペアのフォアボレーとバックボレーの動画を見てもらえますか?」と言ってもらえたので、動画を見て気づいたことを書きます。
【良いなと思ったところ】
- ラケット面の動きに(ほぼ)ムダがない→ミスが少なそう
- 1歩目と2歩目の着地が早い。ボレーの準備動作の完成が早い。ばっちり!
- インパクト後に手首をこねたりしていない→ラケット面が安定
【課題だなと思ったところ】
1歩目(進行方向の逆足)の歩幅がむっちゃ小さい。1歩目がほぼゼロの時もある
→遠いボールを取れなかったり、体から遠いところでインパクトすることになってストレートにしかボレーが返らないことが多そう
ラケットは(そんなに)振らない
ソフトテニスはボールにエネルギーを伝えてボールを飛ばすスポーツです。
ボールが飛ぶのに使えるエネルギーは2つ。
- 飛んでくるボールのエネルギーを反発させる
- スイングしたラケットのエネルギーをボールに伝える
相手のインパクトから自分が打ち返すまでの時間が短いボレーにおいては、ラケットをスイングするのは安定性に欠けるので、基本的には「飛んでくるボールのエネルギーを反発させる」方針をとります。
なので、ボレーではラケットは(そんなに)振らなくてOKです。
「斜め前に動く」について
ソフトテニスをやっている人なら、前衛のポーチボレーの時は「(ネットに近づくように)斜め前に動くんだよ」って聞いたことがあると思います。
僕自身も、「ポーチボレー(ランニングボレー)は斜め前に移動する!」って指導していました。
けど、よくよく考えてみたら「斜め前に動く」って100%正しいわけじゃないのでは?って思うようになったんですよ。
トップレベルの選手も、「斜め前」じゃなくて「横」に動いていたりしますからね。っていうことで、ポーチボレーの動き方について改めて考えてみます。
これはボレーに限らない話ですが、ソフトテニスでは打点に最短距離で移動することが大事ですよね。(野球との違い)
最短距離で移動することができれば、「余裕を持って」ボールを打つことができるからです。
で、相手のインパクトから自分が打ち返すまでの時間が短いボレーにおいては、最短距離で移動することが特に重要だと考えられます。
ということで、最短距離となるポーチボレーの移動ルートを考えてみます。
ボールの軌道に対して、前衛の位置から垂直に線を下ろします。
それが最短距離になりますよね。
そうやって理屈で考えると、たしかに斜め前に動くのが良さそうです。
ネットと並行に、真横に動いてしまうと、最短距離で打点まで移動できません。(クロスボレーでボールに触れない前衛は、こうなっていることが多い)
ところが、ストレートボレーの場合、垂線を引いて最短距離のルートを出してみると、「斜め前」じゃないんですよね。
さらに、コートの外側から内側に入ってくるストレートのボールをボレーする時を考えてみます。
むしろ、「斜め後ろ」に移動する方が、最短距離でボールまで到達できるっていうことになります。
実際、トップレベルの選手の試合を見てみると、クロスボレーは「斜め前」に移動していることがほとんどですが、ストレートボレーでは「真横」もしくは「斜め後ろ」に移動していたりします。
いやいや、「ボレーで斜め前に移動するのは、ボールに体重をのせるためだ!」っていう反論が来そうです。これは間違ってはいないと思います。
で、前衛のボレーの花形とも言えるクロスボレーでは、「斜め前」への移動=最短距離での移動。
「斜め前」への移動が、エネルギーを生み出すという点からも、最短距離で移動するという点からも、非常に合理的なんですよね。
ということで、クロスボレーにおいて、「ボレーは斜め前に移動する!」っていう指導が行われるわけです。
ところが、ストレートボレーの場合は、斜め前への移動と最短距離での移動がイコールにはなりません。なので、ストレートボレーの場合は必ずしも斜め前にフットワークするわけではない!ということは押さえておくべきポイントだと考えています。
ストレートボレーの練習(女取り)
【想定】
ストレート展開でミドルを割った後や、
前衛サーブ後衛レシーブの場面で、後衛がレシーブをミドルに打った後や、
後衛サーブ前衛レシーブの場面で、前衛の逆クロスレシーブを後衛がミドルに返球した後を想定した練習です。
※とはいえ、必ずしもミドルを割った後じゃなくてもOK
【やり方】
コート半面でやります。球出しはコートのややミドル寄りから。(これは左ストレートボレーver.)
球出しがストレートにボールを打ちます。
このストレートのボールを、前衛がストップボレー。
そのボレーをフォロー役の人がフォロー。前衛がハイボレーやスマッシュをできるような軌道でフォローします。(たまにはシュートボールでフォローしてもいいけど)
そのフォローのボールを前衛がハイボレーやスマッシュ。
っていう練習です。
【注意点】
①前衛は、体の正面でボレーできるように足を動かして縦面でボレーをする。
体の正面でラケットを縦に使うことによって、ストップボレーができるわけです。(体から遠いところで横面でラケットを出すとストップボレーをするのが難しい)
※こういう体の正面で縦面でするボレーのことを「女取り」って呼んでいました。
②前衛は、2バウンド目がコートの外に出るようにボレーをする。
相手後衛がコートのややミドル寄りからボールを打つので、相手後衛にフォローされにくくするために2バウンド目をコートの外に出します。
派手なプレーが好きな男子中学生や男子高校生の中には、相手後衛がコートのややミドル寄りからボールを打っているのに、ラケットを振ってミドルにボレーしたりする人がいます…が、これはアホです。フォローされやすいコースにボレーしてどうするん!っていう。
③前衛は、ボレーをしても走り抜けずにすぐにフォローされた時の準備をする。
よくボレーをしたら走り抜けろって言いますよね。これ、間違ってはいないと思うんですけど、実際には走り抜けてしまうとフォローされた時にしんどくなります。
なので、ボレーをしたらすぐに切り返してフォローされた時の準備をする。(足を止めてボレーするわけではない。走り抜けるつもりでボレーしにいくんだけど実際には走り抜けない、って感じ)
ストレートボレーの練習(男取り)
【想定】
クロス展開でクロスに打った後を想定した練習です。
【やり方】
コート半面でやります。球出しはコートの外から。(これは左ストレートボレーver.)
球出しがストレートにボールを打ちます。(2本線を狙って)
このストレートのボールを、前衛が横面~斜め面でミドルにボレーをします。
そのボレーをフォロー役の人がフォロー。前衛がハイボレーやスマッシュをできるような軌道でフォローします。(たまにはシュートボールでフォローしてもいいけど)
そのフォローのボールを前衛がハイボレーやスマッシュ。
っていう練習です。
【注意点】
①前衛は、2歩目はシングルスサイドライン付近に着地する。
2歩目が小さいとボールに届かない。
②前衛は、ミドルにボレーをする。
相手後衛がコートの外側からボールを打つので、相手後衛にフォローされにくくするためにオープンスペースであるミドルにボレーをします。
真面目な前衛はこういう状況でも縦面でボレーをしたがりますが、それだとミドルに角度をつけてボレーするのが難しいです(フォアボレーならともかく、バックボレーで縦面を使ってミドルにボレーをしようとすると、手首がやばいことになる)。
③前衛は、ボレーをしても走り抜けずにすぐにフォローされた時の準備をする。
よくボレーをしたら走り抜けろって言いますよね。これ、間違ってはいないと思うんですけど、実際には走り抜けてしまうとフォローされた時にしんどくなります。
なので、ボレーをしたらすぐに切り返してフォローされた時の準備をする。(足を止めてボレーするわけではない。走り抜けるつもりでボレーしにいくんだけど実際には走り抜けない、って感じ)
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